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仏教に学ぶ生き方、考え方「お年玉を渡すときに心がけること」

 お子様の皆さん、「お年玉」をもらいましたか?

 また大人の皆さん、「お年玉」を渡しましたか?

 子どもには、ゲームやおもちゃを買うための元手となるお年玉は「いくらもらえるか?」が大きな関心事です。

 でもあえて、「少なめ」に渡すのはいかがでしょうか?
 
 そんなことでは欲しいゲームが買えないかもしれません。でも「お金」より大切なことを渡せるのでは?と、思っています。

 それは「忍辱」(にんにく)という経験です。

 忍辱とは「じっくりと耐え忍ぶこと」です。

 そう言われると何か重く辛いものを背負っているように感じますよね?

 でも実はそうではなく、物事を「ゆるく」考えることにつながっているのでは?と思っています。

 つまり、目標を長く持ち続け、遠い未来に「いつか」達成しようとする「気の長さ」「おおらかさ」を培うことができるのではないでしょうか?

 人はどうしても「自分の人生」で達成できる目標を立てるものです。誰も「何百年後かの目標」は立てませんよね?自分はもうこの世にいないのに、目標を立てるのは馬鹿げています。

 でも仏教的に考えれば、「何百年後の世の中」を想像して、今私たちが「何をするか」という視点も重要なのです。

 お釈迦様も「未来悪世の衆生」のことまで考えて説法されることもあったことでしょう。

 そして「二千五百年後の私たち」は、まさしくお釈迦様の教えに「救われている」のです。

☆今日の一句☆
  忍辱は
    遠い未来を
        観る心



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