仏教に学ぶ生き方、考え方「お寺との付き合い方のコツ(その壱)」
最近、いわゆる「菩提寺」をお持ちでない方がおられます。
菩提寺というのは、お寺の檀信徒として「お付き合い」をしているお寺のことです。
法要などで顔を合わせているわけですから、いざというときにいろいろ教えてもらったり、お葬儀では「段取り」をつけてくれたりします。
もちろんそれ以降の「中陰法要」や「年回法要」などでも、すっと「お付き合い」をしていくのです。
ところが普段はお付き合いをせずにお葬儀のときに慌てて連絡が入ると、こちらも「どういう方なのか」わからずに向かうことになります。
もちろん「心を込めて」法要は執り行いますが、中陰法要が終わるとまた「疎遠」になっていくようにも感じております。
きっとお寺を「葬儀屋さん」みたいに思ってみえるのかもしれません。
特に地元を離れて「市街地に出ていかれた方」に多いようです。
きっと「身内が亡くなる」ということを想定していないか、想定したくなかった人かと思ったりもします。
そういう方に、ちょっとしたお付き合いの「コツ」をお教えしたいと思います。(これは自坊のみに言えることかもしれません)
それは普段から正月やお彼岸のときに、お寺に赴いて「挨拶」をしておくことです。
そのときに、ちょっとした手土産や「お布施」(三千円も入れておけば○)を手渡すか、本堂の仏前にそっと置いておくのです。
そのときにちゃんと布施袋にはお正月なら「お年賀」、お彼岸なら「御供」と表書きし、その下に名前フルネームで書きます。
そして裏に「住所」を書いておきます。
これだけで「認知度抜群」です。
いざというときにお坊さんも「まめやかにご挨拶いただいた方だな」と思うのです。
ちなみに自坊では、その「お布施とお供え物」はすべて寄付させてもらっております。
☆今日の一句☆
普段から
まめに挨拶
お坊さん