本当の思いを知る

子どもにも大人にも、つまり誰にでもいえる大事なこと。それは、みんな本当の思いがあるということ。

こんなこと言ってもわかってもらえない。
言ったらだめな子だと思われる……

「学校行きたくない」
この一言をやっと言ったとき、どんな言葉をかけますか?
うろたえてしまいますか?

この言葉の裏側に、どんな本心が隠れているか、ぜひ周りの大人が心を込めて、耳を傾けてほしい。心の声を言葉にするのは、とても勇気がいります。こんな自分はだめなんだ、と自分を責め続けているかもしれません。

私が出会う子達は、自分を責めて苦しんでいます。一見わがままに思われている子でも、声にならない声で、自分のことをわかってと。ホントはこうしたいのに、ホントはこう思っているのに…いい子になるために、認めてもらうために、嫌われないために、たくさん飲み込んでいます。でも我慢できなくて、いろんな行動や症状が出てきます。

その人が経験していること、感じていること、そのすべてが貴重なこと、大事な思い。こうじゃなきゃいけない、なんて、ほんとは一つもない。その人の経験、感じ方、願い、考え方、どれも、尊いものなのです。

そのままを受け止めながら、話してくれることに感謝の思いで耳を傾ける、いいとか、よくないとか評価をされずに、そのままの素晴らしさに気づいていく。そういう人に出会えたら、安心して心の声を話してみたくなります。

子ども達の周りに、特に心を痛めている子どもの周りに、そういう大人がいることを願っています。

そういう大人になるために大事なことがあります。
それは、その方自身が自分の心の声(本当はこう思っているのに、本当はこうしたいのに…)によく耳を傾け、自分の声を大事にすることです。

これが案外難しい。でも、自分の心の声を大事にすることは、自分を最強にしていきます。自分の願いを自分で叶えていくのですから。