【ライブ感想文②】JOIN ALIVE2024＠岩見沢 2024.7.13（土）
こんばんは。シリアスファイターです。
今回は、北海道で毎年恒例の夏フェスの１つ、JOIN ALIVE（1日目）のライブ感想文②です。
ヤバT終了後、フードコートや遊園地を横目に歩くこと10数分。
遊園地内のサーカス小屋での、お祭り番長のライブを皮切りに、以下3組の感想文です。
それでは早速。
③ THE BAWDIES（13：40～）
「サーカス」とは「踊る場所」である。
とは限りませんが、このお祭り番長であるロックンロールバンドは野外だけでなく、屋内のサーカス小屋においても、大いに踊らせてくれる確信しか持ち合わせていません。
リハーサルから「ROCK ME BABY」で準備運動は万端。
ROYさん（Vo&Ba.）
「アキレス腱伸ばしといてくださいね！」
去り際のROYさんの言葉に、更なるお祭りの到来を予感させます…！
いつものSE時点で、今日はJIMさん（Gt.）の昂りが特に凄まじい…！
「もっと来いよーー！！（地声）」と身振り手振りで煽りまくる様に、どんどんと前に押し寄せるお客さん…！
そこに放たれるROYさんの強烈シャウトでますますヒートアップ…！！
ROYさん
「皆さん、お昼ご飯は食べましたか？
私はまだなので…。」
とくれば、もちろん一曲目から「HOT DOG」で、ROYさんによるフルテンションシャウトの連発と、無邪気にステップを刻み出すロックンロールのビートで、リハの時以上に飛び跳ねるお客さんが続出するのも納得！
ROYさん
「たくさん飛んだので、次は声出せますか！？」
今度は「LET'S GO BACK」で、パッパッパーと両腕を挙げて歌い出せば、あまりにも愉快なロックンロールが、口から、心から、溢れ出て止まりません…！
ROYさん
「春に出たニューアルバムから「POPCORN」
という曲をやります。
みなさん、ポップコーンのように（身振り手振りを交えながら）ポンポンポン！と飛び跳ねられますか！？」
TAXMANさん（Gt.）の軽快なリフから心弾ける「POPCORN」では間奏部、ROYさんのレクチャーの下、観客による手拍子祭りが始まりますが、あまりにも細かくて早すぎる上に、手をもっと上に上げるように指示があったため…とても疲れる…！笑
ROYさん
「そのまま続けてください！
皆さんが支えですから！！」
「頑張れ！！頑張れ！！」とマイクを通さず地声で何度も応援し続けるJIMさんの直向きさにも助けられ、何とか弾けるグルーヴの一員となることに大成功…！
ROYさん
「今日はお祭りですけど、僕たちは結成20周年、デビュー15週年でさらにお祭りです！
スペシャルなゲストを呼んでもいいですか！？」
前の日の夜、SNSで匂わせられていた期待
は現実となり、颯爽と登場したのはこちらはデビュー10周年のGLIM SPANKYのボーカル、松尾レミさん！
とくれば演奏されるのはもちろんコラボ曲の「SCREAM」…！
私のソウルを震わせ続けるロックシンガーの堂々たる共演にお胸が高鳴る高鳴る！！
サビのフレーズとともに、お客さんも自由気ままに叫びを上げます…！
曲の最後には、腕を大きくぐるぐる回し続けるレミさんの合図とともにフィニッシュ！
歌い終えると、こちらに手を掲げながら颯爽とステージを後にするレミさんの潔さに惚れ惚れ…この後もよろしくお願いします…🙏
ROYさん
「初めて見る方ももう分かる通り、我々の曲、1番は様子見でも構いません！
2番3番入れます！！
1番は注意深く聞いてみてください！
オーライ！「GIMME GIMME」！！」
再びTAXMANさんによる軽快なギターリフから、その言葉通りに初見のお客さんもみるみる巻き込んでいくお祭り番長のお手並は流石の一言です…！
ROYさんによる「新しいアルバムから、最高のラブソングもできてます。」の一言から一転、ピンク色のミラーボールが頭上スウィートに回る中で演奏される「SUGAR PUFF」で、甘くてソウルフルでムーディな雰囲気に、少しばかりのほのぼのタイム。
ROYさん
「この前もツアーで旭川と札幌来たばかりですけど、また絶対北海道来ます！
今日ここにいる人！
この前いなかった人がいっぱいいます！
私、顔覚えてますから！必ず来てください！
ほら、乗り遅れると…！」
「IT'S TOO LATE」のイントロからけたたましく響くROYさんのシャウトがいつもより攻撃的に聞こえたのは、何としてもまたライブに来てほしいという思いも感じたからだと思います。
JIMさんの跳躍も、うねりまくるギターリフの攻撃力もいつも以上で、心が跳ねる音がします！！！
ROYさん
「次の曲、僕が「TIA！」って言ったら、皆さん「TYIA！」って返してください！！！
…一気に不安そうな人が増えました！！！」
「T.Y.I.A.」では、ROYさんによる繰り返しの享受と、JIMさんによるジェスチャーを交えた身振りのおかげで、JIMさんが客席フロアにマイクを向けても、完璧なコールアンドレスポンスアンドロックンロールの世界が完成するほどに、仕上がりまくったバンドと客席のグルーヴが展開…！
ROYさん
「祭りはまだまだ続きますが、ロックンロール番長ボウディーズの祭りを一旦締めるに当たり…最後は打ち上げ花火と決まっております…！」
最後は打ち上げ花火＝ジャンプの嵐となった「JUST BE COOL」！！
ラスサビ前、一瞬の静寂に、始まる前の何倍もの歓声に次ぐ歓声…！！
ROYさん
「でっかい花火行けますか！！？？
C'mon！！ジョインアラーイブ！！」
いったああああ！！！
特大の打ち上げ花火連射祭り！！！
曲終わりには振り絞るようなロングシャウトと、弦楽器陣による大ジャンプとギターストローク！！
ありがとう！という快活な言葉と、深々としたお辞儀を残して、4人はステージを後にしました。
セットリスト
リハーサル
1.ROCK ME BABY
本編
1.HOT DOG
2.LET'S GO BACK
3.POPCORN
4.SCREAM feat. 松尾レミ
5.GIMME GIMME
6.SUGAR PUFF
7.IT'S TOO LATE
8.T.Y.I.A.
9.JUST BE COOL
④ Chevon（14：45～）
今年の5月、何の気なしにライブハウスで見たビバラロックのライブビューイングですっかり惹かれてしまったChevon。
ライブチケットもなかなか取れそうな様子が無い中、ジョイン出演者のラインナップにいるとなれば、私にとっての初遭遇の場としては持ってこいです。
おどろおどろしいSEとともに登場したメンバーが何も言わずに「大行進」を演奏し始めた瞬間、一つ目の確信は、オオノさん（Ba.）のベースとドラムの方が生み出すグルーヴによる重低音の蹂躙感…！
重力のままに押し潰しつつ、重力に逆らおうとする力も同時に働いている不思議な音像で、重いのに身体がバインバインと弾んでしまいます…これは音源を遥かに越える衝撃…！
そして、堂々たる出で立ちでお立ち台に立ち、目をカッ！と前に見据えて歌う谷絹さんの貫禄も相まって、早くもChevonの音楽が私の心に巣喰い始めているのを感じているところで「Banquet」から、いよいよ本格的に本領を見せ始める歌声…！
高低？
裏声と地声？
どう区別していいか分からないし、そんなの無意味なんじゃないかと思うほど、一聴しただけでその声はやはり、「谷絹さん」でしかなかったのが二つ目の確信。
自信しか満ち溢れていない姿勢から様々な音階やメロディを堂々と歌い上げる姿に、何度も歓声が上がり続けるのも納得…！！
谷絹さん
「フューチャーフラワーズ40分一本勝負！！
Chevonです、どうぞよろしく！」
そんな2つの確信を経て聞く、「革命的ステップの夜」は激しく身体を揺らすには十分すぎるほどの強度で、ついつい身体が、足が、ステップを刻み続けてしまいます…！
「かわいい！」とお客さんから声が上がると、ギョッとこちらを見据えて静止しまた動き出す、それはそれでさらにかわいい谷絹さん笑
特にMCを挟まないまま、静かに歌い始めたのは「愛の轍」。
中低音を攻めた谷絹さんの歌声にくらっときたのは、決していい加減しんどくなってきた暑さだけのせいではありません。
桃色の照明も相まって、決して官能的になりすぎない色香匂い立つサウンドを聞かせてくれます。
谷絹さん
「ここから後半戦、踊る曲が続きますけど、皆さんついてこれますか！？
まず「サクラループ」で魅せたのはktgmさん（Gt.）のギターソロ…！
一音一音ハッキリ響くアルペジオが、このバンドのグルーヴの妙の１つだと思ってますが、それを的確に弾きこなすテクニックだけでなく、情熱溢れるストロークをお立ち台で魅せてくれます…ロックギタリスト！
谷絹さん
「暑いですね〜！夏ですね〜！」
少しおどけながら喋る谷絹さんですが、決して暑さに参っているわけでなく、「ボクらの夏休み戦争」へ繋ぐための布石。
曲名コールとともに起きた歓声はこの日随一のもの…ライブではなかなかのレア曲だったのでしょうか…！？
とにかく踊り続けた先に、更なる踊れる景色をお見舞いしてくれたのは「ダンス・デカダンス」…！
Chevon初心者の私でも、割と聞き馴染みのある曲に当たりますが、この日に聞いたこの曲は、びっくりするほど歌詞が入り込んできます…！
踊ってくれ、踊っておくれよ僕の歌で
なあ、「ここだよ」って教えて
こんなに歌に救われて踊っていたい！
谷絹さんのハスキーで圧巻なシャウトも、曲を経るに連れて勢いを増し、この曲のラストでは俄然最高潮へ…！！
そんな自分たちが届ける音が、最後まで自信に満ちてる様を体現したような「光ってろ正義」がラストナンバー。
谷絹さん
「3年前！ネオワルツでオープニングアクトでした！！
2年前！ネオワルツで本編でした！
そして今日！！
ここまで来れたのは皆さんのおかげです！
これからもどうぞよしなに！！！」
間奏で捲し立てるようにこれまでのジョインアライブでの自分たちの歴史と、自分たちの自信を支えてくれるお客さんへの感謝を伝えた谷絹さん。
ミラーボールも回るステージに向かって、最後にはサビのフレーズの大合唱が届けられます…！
自分も、目の前のお客さんも誇らしいという表情でグッ！と親指を立てる谷絹さんの歌声と、極上のグルーヴを持ってあっという間に40分。
最後にはステージを共に見守ってくれたヤギちゃんとともに御挨拶するとともに、谷絹さんの豪快な投げキッスで退場！
この3年でグン！とスケールアップしたステージでも、まだまだ高みに行く気しかしない、末恐ろしいバンドの実力…しかと目撃しました！！
セットリスト
1. 大行侵
2. Banquet
3. 革命的ステップの夜
4. 愛の轍
5. サクラループ
6. ボクらの夏休み戦争
7. ダンス・デカダンス
8. 光ってろ正義
⑤ DOPING PANDA（16：20～）
昨年、フルカワさんは「フェスにも出たい」と言っていて、事実それを後押しするように会場の異様な熱気があった、復活後初の北海道ワンマン。
そんな予感をいよいよ実現させてしまったのは本日、もちろん初出演のジョインアライブ、ベルベットサーカス！！
と、意気込んで会場入りするも、リハの段階からハヤトさんは、ベースリハに専念しているタロティさんに忍び寄り、スマホを自撮り設定にして一緒に写真を撮るくらいにはリラックスして楽しそうなモードです笑
そんな余裕（？）すら感じられる中、いよいよオンステージの瞬間。
ハヤトさんはお立ち台に立って、タロティさんは少し控えめに、でもしっかりと客席に向かってバンドロゴのタオルを高々と掲げると、待ち侘びたメイニアから歓声と拍手が…！
少し遅れて登場したフルカワさんは、何だか不敵な笑みを浮かべて楽しそうなご様子…！
それは…踊らせる自信しかないからなのか…！？
SE終了とともに、まずはバンドサウンドを一音一音確かめるように「THE PROMISE」をプレイ。
ロックスターフルカワさんは、曲の始まりとともにくるっと一回転しながら軽快なギタープレイに興じています…！
心地良い軽快なビートに少しずつ身体が疼く中、そんなダンス細胞を瞬く間に活性化させる「MIRACLE」のイントロが…！
フルカワさん
「ドーパンが夏フェスに帰ってきたぞ！！！」
初めてドーパンを見たのは2006年のライジングサン。
その時は、こんなに色んなことがバンドに起こるなんて考えもしませんでしたが、今こうして目の前に現役バリバリでダンスロックチューンをバシバシ揃えたロックバンドが鳴らしているという事実！！
「事実」であり！どこまでも「ミラクル」でしかない…！！
すると曲終わり、無言で投下される聞き覚えのあるデジタル音声が告げるアナウンスは「無限大ダンスタイム」…！
えっ…！？気付けばもうドーパンの十八番、無限大ダンスタイムの術中…！？
フルカワさん
「もっとすげえの見せてやるよ…！」
ダンス細胞にキャンプファイヤーの如く、シンボリックな火柱を燃え上がらせるのは、「the Fire」…！
間奏〜ラストにかけて、何度も演奏をフェードアウトして手拍子を小さくさせたり、徐々にフェードインして手拍子を昂らせたりという音楽的策略を何度も繰り返します。
火を散々燻らせ、サビで燻った心ごと燃え上がらせるというダンスロックの戦法に燃えます…！！
バンド復活を告げた「Imagine」。
改めて、解散後のドーパンが北海道のフェスでお客さんを大いに踊らすこんな未来…誰が想像できました…？
あまりにも踊れすぎるゆえに、感極まりすぎる瞬間は続きます。
恥ずかしいほどに愛を歌うデジタルダンスロック「Hi-Fi」の間奏…あの人がやってくれました…！
フルカワさん
「初めてドーパンみるやつ！
いいこと教えてやるよ…I'm a rockstar.」
きゃあああああ！
お立ち台に立ちきらめくギターソロを弾き倒すロックスターにますます歓声は上がり、サーカス小屋は忙しなく揺れ続けます…！
サビから始まるver.の「beautiful survivor」は、踊れること以上にこの日の暑すぎる夏との親和性も抜群。
爽やかさすら感じるサビのメロディに揺れつつ、アウトロでのフルカワさんの高速ピッキングから放たれる、鋭く光の粒が弾け出すようなギターの音像に圧巻…！
すっかり光に包まれるステージに、一瞬の静寂から少し可愛らしいギターリフが、たくさんの横に揺れる腕の波現象を引き起こすのは「Transient Happiness」…！
フルカワさんのオイオイコールを煽る片手の力強さも、自然と勢いを増します…！
フルカワさんが何度も開脚と閉脚を繰り返すアウトロのギターソロは、いつまで経っても変わらぬ柔らかさと軽快さでお茶目さすら感じられます…！
ハヤトさんの多彩なシンバルの音色の応酬に、踊れる以上にほんとに音に溶けそうになった「beat addiction」。
昨年ワンマンの時は、ただただ踊り疲れて音に浸る…という感じでしたが、この日は踊り疲れてなくても、積極的に浸っていたくなるデジタルサウンドとロックバンドのハイブリッドグルーヴであることを再確認…！
フルカワさん
「DOPING PANDAでした！
なんかSNS見てたら、（このステージは）遠いとか言ってて…。
（裏で時間帯が近い、もしくは被っていたバンドとして）10-FEETいいバンドです！
ROTTENGRAFFTYいいバンドです！
でも、走って踊りに来た甲斐があったでしょ！？
ロックバンドは、いつまでも溢れ出す欲望を逆らわず試さずにはいられないんだよ！！」
気付けば始まった頃の比ではないほど、パンパンに埋まっていたらしいフロアからは大歓声が上がります…！！！
初見の方も、他のバンド目当ての方も巻き込んだ一大ダンスタイム…！！
フルカワさん
「踊り足りない人ばかりだと思うんで、9月、札幌でまた頭おかしくなりに、踊りに来てください！」
ここまでの過程を総括して演奏される「Crazy」が「ミラクル起こしちゃってさ」になるのは最早必然…！
頭がおかしくなっても、どこまでも煌めけ煌めけ！！今は踊らせてくれ…！
間奏では、タロティさんと向き合ってのギター＆ベースの弾き倒しセッション…！！
フルカワさん
「君をもっと…揺らして見せただろ…！！？？」
問いかけに最後まで歓声は止まず、踊りは止まらず。
登場時の不敵な笑みはやはり、絶対的な心から踊らせる自信…！！
最後はステージ中央で大開脚フィニッシュ！！
久々の夏フェス出演で用意されたのは、まさかの40分ノンストップの無限大ダンスタイムでした…！！
初見の人も多かったであろうこの場で、みるみるお客さんが増えて、歓声や手拍子の勢いが増して、みるみる踊りたい細胞を活性化させるDOPING PANDAがこの日も、ミラクル起こしちゃってさ！！
セットリスト
1.THE PROMISE
2.MIRACLE
3.the Fire
4.Imagine
5.Hi-Fi
6.beautiful survivor
7.Transient Happiness
8.beat addiction
9.Crazy
今回は以上です。
１日目の感想は、次で最後の予定です。
ここまで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。
１日目の①（にしな〜ヤバT）はこちらから↓