【ライブ感想文①】RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZO@石狩湾新港樽川埠頭横野外特設ステージ 2024.8.16(金)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回は、北海道で毎年恒例の夏フェスの1つ、RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下、ライジングサン)のライブ感想文です。
この記事をうっかり開いてしまった素敵な物好きさんであるあなたには、最早説明不要かと思いますが、毎年8月、北海道石狩地方の広大な大地に突如現れるステージを舞台に、自然やキャンプ、食べ物を楽しみながら音楽に浸れる楽園、それがライジングサンです。
その自由な魅力に溢れすぎるフェスゆえに、年々チケットの競争倍率も上がり続け、行けることすらありがたいものになっているフェス。
今年の日程は8月16日(金)~18日(日)の早朝まで。
ここで唐突に、とっておきの個人情報を解禁するといわゆる3日目に当たる朝日が昇る日は、なんと私の誕生日。
8月開催ゆえに、数年に一度訪れる奇跡の日程となった今年。
自らの誕生をあの朝日が祝福してくれるとくれば、ただでさえ毎年行きたいフェスに今年、行かない理由はどこにも見当たりません。
そうして今年もチケット争奪戦に挑み、見事勝ち取ったテントサイト付きの通し券。
その瞬間からもう始まり続けていたといっても過言ではフェスが、8月中旬、いよいよフィナーレ(当日)を迎えることとなりました。
というわけで以下、私がフル尺で見たライブの感想をつらつらと、長々とまとめた文章が続きます。
せっかくここまで読んでいただいたそこのあなたには、目次も付けましたので、興味がある部分だけでも是非読んでいただければ幸いです。
最終的に2日間、フル尺で見たライブは実に15組。
全部一気にまとめたところで、私個人の日記としては大満足の内容ですが、SNSでシェアするにはあまりにもヘヴィすぎることは明白。
今回からじっくりと3組ずつ、計5回くらいに渡ってまとめていきたいと思います。
それでは早速、石狩の地を踏み締め直しましょう。
①ハンブレッダーズ(14:40~)
昨年のライジングサン。
UNISON SQUARE GARDENのライブ終わりにdef garageへ急ぐ妄想をしていましたが、直前にムツムロさんのコロナ感染により出演キャンセル。
無念の想いは同年末の小樽でのツアー追加公演で昇華しつつも、今年も出演が決まったのであれば、この念願の舞台を見逃すわけにはいきません。
EARTH TENTに到着するとちょうどメンバー全員が集結。
リハーサルが始まりますが、特に何の変哲もない、でらしさん(Ba.)のボーカルやベースチェックの時点で、既に客席フロアからの歓声や拍手の量は尋常ではなく、本人も「なになに!?」と困惑するほど笑
そうしてこれから始まるフェスへの高揚感に満ち満ちた中でも、ムツムロさん(Vo&Gt.)は自身のサウンドチェックが歓声で聞こえないからか、
ムツムロさん
「ごめんなさい、ちょっと、静かにしてもらってもいいですか…?
(ボーカルチェック)
(終了後)…あ、もう「わあーっ!」ってなってもらっても大丈夫なんで。
(客席から歓声!!)」
と冷静な通常運転ぶりで、いつもと変わらないロックバンドのライブからこのフェスを始められることへの期待が高まります。
開演3分前、各ステージトップバッター前恒例のステージ担当者の方、及び毎年会場内のゴミの分別にご尽力いただいているとっっっってもありがたいNPO法人「ezorock」の方による前説を経て、14時40分。
ムツムロさん
「スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来ました、ハンブレッダーズです。」
教室の隅っこにいるような感情を、数千人が集まるフェスのステージで淡々と、堂々と鳴らす一曲目は「BGMになるなよ」で、待ち焦がれていたお客さんがズンズンと前方に押し寄せますが、中腹よりやや後ろにいた私もギョッとするほどの勢い!大丈夫かな…?
と思っていたらムツムロさんの合図で早々に曲は中断。
ムツムロさん
「1回下がろう!ゆっくり!…ゆっくりね?
落とし物とかあるけど大丈夫?
今自分のやつ探さないで!笑
…大丈夫ですかね…!?
周りの人に思いやりを持って、楽しんでください…!」
少しヒヤッとしたものの、冷静かつ迅速な対応で即座に1曲目をやり直すと、そこからは自分の胸の高鳴りを大事にしたまま楽しむ人と、大好きなロックバンドがいるだけの最高のスタートを切った空間に…!
ムツムロさん
「初めまして、ハンブレッダーズです。
今日もあなたの、悲しみとか、苦しみとか、絶望を、この「ギター」でぶっ壊しにきました…!」
淡々としていてもその言葉に溢れる説得力を何倍にもブーストして興奮を底上げするのは、間違いなくそのギュワンギュワンとうねる「ギター」の音色のせい!
終盤には、ムツムロさんとうきさん(Gt.)、バンドの2大ギターヒーローがその6弦楽器を上に掲げたり、あまりにも豪快にジャーンとぶっ放すものですから、曲終わりにはムツムロさんからストラップごとギターが外れたりと、この4人がロックを鳴らすことへの興奮は、既に誰にも止められないご様子…!
今度はお立ち台に登ったでらしさんによるスラップベースソロと、ギター&ドラムによる高速ストロークの掛け合いから、一気に解放感を増したイントロへ突入する、ライブアレンジの「ワールドイズマイン」!!
惜しげもなさすぎるキラーチューンの連打にロック大好き人間の鼓動はドキドキとキラキラのマリアージュを達成…!!
何度聞いたって、うきさんのクールなギターソロを待ち焦がれている私ですが、本日もそのギターの音色がEARTH TENT中の宇宙を駆け巡ると、会場内の歓声はますます勢いを増します…!
ムツムロさん
「初めまして!
去年は来れなくて、その前はやってなかった年とかもあったりして、念願のライジングサンです!ありがとうございます!
今日この後、このステージはDISH//なんですが、自分は「(ボーカルの)北村匠海を100回殴った後の顔」ってよく言われてまして。
(でらしさんから「それはない!」というリアクション笑)
それは北村さんにも失礼か笑。
DISH//ファンのみなさん!
俺たちがハンブレッダーズです!
僕たちのライブには決まった振り付けとか、ここで手を挙げろとか一切ありません。
手を挙げてもいいし、踊ってもいいし、突っ立って見ててもいいし、好きなように楽しんでください。」
フェスだろうといつもと変わらず、自由な楽しみ方を全肯定してくれる姿勢に安心感を覚えてホッとしていると、ムツムロさんの歌い出しに私も周りも「ギョッ!」とどよめきが起こるのは「ファイナルボーイフレンド」。
唐突すぎるバラードナンバーにうっとりと浸ります。
ムツムロさんによる、「意味がないように思えても心動かされる瞬間があなたにもあると思う。」という趣旨のMCから、新曲の「⚡」(読みは「ビリビリ」)は、タイトル通り雷が落ちたような印象的なイントロのギターリフで、また少しずつテント内の熱を高めていきます…!
曲終わりの木島さん(Dr.)による軽快なビートを筆頭に展開される、少しムーディなセッションから「DANCING IN THE ROOM」に突入すると、ロック一辺倒だったフロアはさながら自分だけのディスコ空間に🪩
今年出たアルバムはロックの枠にとらわれない音楽的な挑戦も多い印象で、それを象徴するようなこの一曲は、屋内のフェスステージでも十分に踊らせてくれる軽快なグルーヴを聞かせてくれます。
ムツムロさん
「僕たちは普段ライブハウスでライブしていて、このステージも音がいい感じに反響してそれを感じます。
ライブハウスでやってるバンドがこういうフェスに来れたからこそ、ライブハウスへの感謝を込めた曲をやります。
「ライブハウスで会おうぜ」という曲を。」
このフェスの「ライブハウス」に当たるこのステージでこの曲を聞ける感慨たるや…!
たとえここが真夏の野外であっても、ギターとベースとドラムとボーカルだけが反響して充満するこのライブハウスでの高鳴りも、込み上げる感情も、全部私だけのものだと錯覚できてしまうほどにはしっかり込み上げながら、4人は淡々と楽しげにロックンロールを鳴らしてくれます…本当に嬉しいこと!!
ムツムロさん
「このライジングサンの歴史に!ロックンロールの歴史に!新しい1ページを刻みましょう!!」
言葉が熱を帯びてきたムツムロさんによるタイトルコールから歓声が上がった「グー」は、昨年の12月に聞いた時はまだまだ新曲ながらたくさんの握り拳が上がっていましたが、半年以上経った今、その拳の量も歓声もこの日一番のものになっていた光景からも、完全にこのバンドの新たなアンセムになったことを確信…!
無論私自身も全力で掲げるグーチョキパーに、今日1日を楽しむ覚悟を全力で込めたら、後はそれぞれの思う楽しい方向に行ってらっしゃい!!という音だと勝手に解釈して受け取った「はじめから自由だった」で万感のフィニッシュ!!
ムツムロさん
「ありがとおぉぉ…!」
過去聞いたことのないほど、感情を搾り出すように感謝の言葉を放っていたムツムロさん…!
リベンジも念願も抱えつつ、それでもいつも通り、何もかもそのギターとロックンロールだけでぶっ壊して、私の中だけの⚡️をもたらしてくれました。
フェスはまだまだこれからですが、次は必ずライブハウスで!!
②NOT WONK(17:20~)
ハンブレのライブが予定時刻より3分巻きで終わったことで、このステージのすぐ近くにあるPROVOベースで間もなく始まるライブに間に合ってしまう…!
興奮そのままに早足で向かうと既に凄い人で、間に合ったもののステージの様子はほとんど見えない中、「the place where nothing's ever born」の静謐なサウンドと囁くような加藤さん(Vo&Gt.)の歌声で、NOT WONKの音楽が石狩の地に存在していることを確信。
じっくり音の余韻に浸…る間もなくアキムさん(Dr.)のスティックカウントから高速のドラムロールとギターとベースがみるみる熱を帯びていく「Count」→間髪入れずに爆発する「Elation」と続いていきますが、あり得ないほどドシン!!ドシン!!と前面に出てくるベースとドラムに身体中が痺れます!!
PROVOベースにある小さいスピーカーも「壊れちゃう!」と悲鳴を上げているのが聞こえるほどで、加藤さんのギターとボーカルが時々掻き消されるほどの爆音。
今思うと、音のバランス調整が上手くいってなかったのではないかと思われますが、そんなことはお構いなしに、ステージが見えずとも一体となって突進してくる3人の音と遊びたくて堪らない気持ちは抑えきれません…!
直情型のギターリフがカープを忘れて突進してくる大好きな「Everything Flows」→演奏自体はクールだけど静かに怒れる意志を感じる「get off the car」と、次々と畳み掛けられるアップテンポなロックナンバーに、すっかり暑くてたまらないフロア…!
加藤さん
「暑いのいいね!
今日のために、何日もかけて色々準備を頑張ってる人がたくさんいて、なんかしてほしいとかじゃないんだけど、今日ここまできたんだから、まあいい感じに!やりましょうや!
そんないい感じの週末に。」
「Laughing Nerds And A Wallflower」が始まる頃には、ギターの音色と加藤さんの声がバンドサウンドに埋もれることなくくっきり聞こえるようになっていましたが、その爆音ぶりが変わることはありません。
むしろ終盤の、木漏れ日の中でぶわっと咲き始める花のイメージが増幅されるようです。
季節の影響もあってか、その花はひまわり🌻
心持ちは穏やかになりつつも、暑さと確かな意志を宿したライブは、静と動を行き交う「Down the Valley」に繋がります。
中盤でどしゃめしゃに音のダムが決壊する瞬間のカタルシスにも、唐突にピタッと息を合わせて静かで淡々としたセッションに真顔で戻っていく様にも、本当にワクワクさせられること「嬉」の如し。
そんなライブもいよいよ終わりが近づいてくるのを感じさせたのは、近年のライブでは最後に演奏されることが多い「dimensions」。
昨年のアジカンとのツーマンで聞いた時には、もうすっかり涼しくなった北海道で聞くからこそ重なる情景の影響もありましたが、今日は真夏の石狩。
にも関わらず、その演奏からは北海道の、これといって何もないような土地で凍えるような寒さを変わらず感じ取ることができて、そんな寒さが身に染みるほど、沸々と燃えるような熱い風が肌に、心に吹き荒れるような熱演…!
あまりの手応えからか、曲終わりに加藤さんから、よっしゃっ!と言わんばかりのガッツポーズ!
加藤さん
「ライジングありがとう!!」
「This Ordinary」に歓声!!
特別上がる手が増えたり、目に見えた何かが変わったわけではないのに、不思議とフロアの熱が高まっていることだけは、この場にいる誰もが感じたのではないでしょうか…!
これで大団円かと思われましたが、「暑いのがいい」と言っていた加藤さんがあまりの暑さで気持ちよくなってきたのか、曲終わりにとうとうTシャツを脱ぎ捨て「後1曲!」と言って、ギターをかき鳴らし始めたのは「Give Me Blow」!!
久しぶりすぎて私の心も大沸騰!🔥
前方では周りのお客さんに支えられながら思わずダイブし始める人も出るほどの熱さと暑さしかなかったパンクロックで、熱を巻き起こし続けた40分はあっという間に終了。
PROVOの小ちゃいスピーカーがぶっ壊れる勢いの爆音から溢れ出す、カッコよさも優しさも自由な雰囲気も全てが「いい感じ」…!
今年はまだまだライブを観れる機会があるので、そこでのパーティも楽しみにしています!!
③羊文学(17:20~)
時刻としては夕暮れ時ですがまだまだ日差しが強く厳しい17時前。
RED STAR FIELDの真っ赤な屋根はまだまだギラギラに燃え盛る中、リハーサルでは「ロマンス」で肩の力が抜けた、風通しのよい音を聞かせてくれます。
2年前にジョインアライブで見た時もちょうど同じような時間帯での出演でしたが、その時は生憎の雨空。
それはそれで良いライブでしたが、この昼間から夕暮れにかけて移り変わる空を眺めながら、このオルタナティブロックに浸る時をどれだけ妄想してきたか…枚挙に暇がありません。
フェス共通の出囃子SEが鳴り終わるとともに、静かにステージに登場する3人。
リハから変わらずその表情は柔らかく、淡々と準備を済ませるといつもながらのヘヴィなギターノイズが会場に充満し始めます。
ん…何の曲だ…?
塩塚さん(Vo&Gt.)のギターリフを聞くまで気付けなかったのは不覚。
まさかの「予感」のアウトロセッションからライブはスタート。
熱さがじりじりと肌にまとわりつく、グツグツと煮えたぎるような轟音が、私の興奮を鎮めるように響き渡り、自然と襟を正されてしまいます。
フェスの舞台にしては攻めた選曲と音像で羊文学の地鳴らしは見事大成功。
そのまま「Addiction」に突入すると、塩塚さんは時折り腕を上下にふりふりと、河西さん(Ba.)はブンブンと歯切れのよいベースフレーズを軽快に繰り出し続け、準備運動はばっちりといったご様子…!
YUNAさん(Dr.)が軽快なビートを刻み始めると、塩塚さんが「身体も動かしていこう!」とばかりに、両腕を大きく上げて手拍子を始める「GO!!!」へ。
それを強要するようなノリではなくとも、心が軽やかに羽ばたけるような緩いグルーヴに乗って、自由なリズムと手拍子が客席いっぱい広がる空間はとても心地良い…!
このまま一気に開放的な空気が広がるかと思いきや、その緩さに気怠さをプラスする塩塚さんのギターリフは何と「金色」!!
なんて渋い選曲!!
淡々と展開する曲の中で、それでもさらに前に手を伸ばし続ける自分が最後にギラギラと輝き出すのは、同じフレーズでも圧倒的な強弱表現でダイナミズムを生み出すYUNAさんのドラムの力もあってのこと…!
曲が終わった後もYUNAさんのドラムは淡々としたビートを刻み続けます。
そこに、何の音が出てるか判別できる限界ギリギリまで歪んだ塩塚さんのギターが鳴り響けば、じっとりとした暑さの中で、沸々と心の中が煮えたぎるような「Burning」へ。
まだまだ照り付ける日差しも、ステージを構成する真っ赤な屋根も、目の前の風景が何もかも陽炎となるような錯覚を覚える音像に、抑え込んでいた想いが沸騰して溢れ出すような感覚は、間違いなく羊文学のライブでは初めてのもの…!
塩塚さん
「みんな元気〜?」
余韻に浸る間もなく、本日唯一のMCコーナーは相変わらず緩くホッとする時間に。
髪の毛の色が真っ赤な太陽みたいなスーパードラマーとして改めてYUNAさんを紹介したところで、河西さんのフリから、早くも次のライブはいつか宣伝するよう仕向けられる塩塚さん笑
塩塚さん
「じゃあ…次のツアーに…「来ない人」!!(ビシッと手を挙げ挙手を求める)
(客席から一切手は上がらず笑)
この人数がツアー来てたら、もうとっくに全部売り切れてるよ笑
ちょっと嘘ついちゃって手を上げなかったって人は、まだチケット余ってるんで買ってください笑❤️
…それじゃあ、やりますか笑」
まだまだ売れろ札幌公演と願いを込めつつ、ライブver.のイントロもここ一年で聞き慣れた「OOPARTS」からライブは再開。
塩塚さん
「行くぞ!!ライジングサン!!!」
さきほどの緩いMCから一転、昨年のジョインアライブ時よりも更に攻撃的で力強い物言いの塩塚さんによる合図から広がる爆音の小宇宙に歓声が上がることは必死で、塩塚さんも河西さんも前面に出て堂々と音を鳴らし続けます…!
そこからは「あいまいでいいよ」→「永遠のブルー」→「more than words」と、今このステージにいる大半の人と共有できるであろうパブリックイメージの羊文学代表曲のオンパレード!
曲が始まるたびに「やった!」と言わんばかりの歓声が上がり、手拍子や歌声の数が多かったのは、普段の羊文学のライブと比較しても新鮮な光景で、まさしくフェス仕様の流れとも言える選曲。
特に「永遠のブルー」では「OOPARTS」同様、「行くぞ!!ライジングサン!!」と力強く叫んでいた塩塚さんを筆頭に、メキメキとグルーヴを組み立てていく3人は至極楽しそうで、見ているこちらもとても楽しい…!
陽は徐々に沈みかけ、空気が僅かながら涼しさを纏い始めた頃。
直感的にそろそろ最後の曲かなと思い始めていて、このままフェス仕様のセトリで最後は「光るとき」とかで大団円かな!?なんてウキウキしながら準備を整える3人を見ていた私の胸に飛び込んできた塩塚さんのギターストローク。
フェスでもラストを飾っていた時期はありましたが、ここで演奏されるのは完全に想定外で、昨年のワンマンでの光景も含めて色んな想いが駆け巡って溢れ出してしまったラストは、「祈り」。
原曲では歌い出しからロングトーンでフレーズを紡ぐ塩塚さんですが、この日は一つ一つ、ぽつりぽつりと言葉を置くような歌唱。
高音が少し苦しそうでしたが、その歌唱がいつも以上に言葉を引き立てます。
熱さと涼しさが表裏一体の時間に、これから訪れるライジングの夜、ライジングが終わった後の日常の夜、その先に平等に訪れる朝を思いながら、少しずつ開放されていくグルーヴが全てを包み込む優しさ。
その音楽で照らす闇に、光に、心がいっぱいに満たされていく時間、本当にありがとう…ありがとうございます…!
最後には、塩塚さん、河西さんがステージ袖から中央に向かって猛ダッシュしてジャンプするお決まりのフィニッシュ!
夕暮れの涼しさと暑さの狭間で、曝け出すことを全て許した轟音の景色は、一生焼きついて離れることはありません…!
今回は以上です。続きはまたそのうち。
ひとまず今回の文章にここまで付き合っていただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。
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