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読書と私: 積ん読一掃への思い
子供が通った小学校で、日に一度 "Drop Everything and Read"(今やってること止めて本を読もう)という時間がありました。子供たちを本好きにさせようという全校あげての取り組みでした。なんと羨ましい。私は小さい時分から読書が好きでしたが、本を読んでると「宿題終わったの」「試験が近いんじゃないの」という家人の目が気になり、大人になってからも「ほかにやることあるんじゃないの」と常に罪悪感がありました。読書の時間は私にとって贅沢品でした。
いずれ時間ができてから、と、読みたい本はどんどん溜まっていきました。
6年前、がんが見つかって、医者から5年生存率だの10年生存率だの具体的な数字を示されました。私不死身じゃなかった(そりゃそうだけど)。死ぬかもしれない思いのほか早く。まずいわそれ。だって、
死ぬ前に読み切れるんかいこの積ん読。
「いつか読む予定」の本が本棚にたくさん。そこへKindle本が加わってからもう底なし状態。スプレッドシート作って管理をし、新しい本は買わない欲しがらない受け取らないをモットーに生きていたのに。
とにかく持ってる本は全部読んでいくことに決めました。
D.E.A.R.. Drop Everything, and Read!
…とは言っても社会人なので、ストレス溜めずに可能な限り本読もやー、くらいで。
人生に限りがあることを実感したので、つまらない本にはさっさと見切りをつけることも覚えました。断捨離も始め、後生大事に持ってたけど長年読むことにならなかった本は処分し、読まねばの精神的負担を軽くしました。
幸運なことに予後はよく私は今も生きていますが、すわ転移か再発かという状況に何度か見舞われました。近いかもしれない終わりが頭にチラつき、ああまだ読みたい本いっぱいある読まなきゃだよマサコ、と気持ちを新たにしています。
あれから読もうぜ棚の本の多くが読んだぜ棚へ移動しました。こうして見ると、せっせと読んだのに内容を思い出せない本の多いこと。もう少し中身のある読書をするべく、今後は印象に残ったことをちょこちょこ書いていこっかな。