ヴィレヴァンのアパレルは関連グッズであるはずなんだけど
前回、「ヴィレヴァンらしさ」とは何か、という観点で述べてみました。
今回は、ヴィレヴァンのアパレルについて述べてみようと思います。
何故、本屋に服があるか1
ヴィレヴァンは本屋です。(本当)
しかしながら、手前や奥にアパレルがあります。
何故、本屋に服があるか。
本の関連グッズだからです。
画像は「ヴィレヴァン全店まわる人」さんのXより引用しています。
画像の左下をご覧ください。
左下の黒い服はmarvelのものです。
(左胸にスパイダーマンの顔だけがありますね。)
この黒い服のように、アメコミ関連グッズとして置かれているのが、本来あるべきヴィレヴァンのアパレルのはずです。
何故、本屋に服があるか2
アメコミに限りません。
ほぼアパレルコーナーになっていても関連書籍を置くのが、置けるのが、ヴィレヴァンらしい。
スニーカーやバッシュ、ヴィンテージTシャツ、といった本から構成されています。
読んでみたくなる選書ですね。
店員さんの選ぶ、置く、推す、センスの良さが、読んでみたくさせるのだと思います。
何故、本屋に服があるか3
このアパレル、店員さんには不評のようです。
ヴィレヴァン全店まわる人さんのXを見る限り。
株主総会の中編では、店員であり、株主でもある女性が、以下のように質問しています。
これに対しての社長の回答は、以下。
ヴィレヴァン全店まわる人さんの感想は以下。
何故、本屋に服があるか4
株主総会後編はこちら。
このシステムは機能していないようです。
ヴィレヴァンの服はそういう仕組みだったのか、と思いました。
あの服は「見計らい本」なのか?
私が株主総会のやりとりを拝読して思ったのは、あの服は「見計らい本」なのか、ということ。
「見計らい本」とは、取次(卸売店)が本屋に対して送りつけてくる本のことです。
取次(卸売店)が本屋(小売店)に対して、本屋からの発注がなくても、売れそうだから置いておいて、と送りつける本です。
本屋(小売店)の意思を問わずにです。
これは、明らかに売れそうではない本であろうと生じていて、一時期は問題になっていました。
「日本は凄い、それに比べて中韓は」といった、変な「日本スゴイ本」が見計らい本になっていた時のことです。
本当に売れそうだと思っているのかが疑わしい、昭和からの小規模書店にまで、送りつけがあったという話を散見しました。
とにかく売れそうだから店に置いておいてくれ、というのは、見計らい本と同じ構造です。
そして、「売れそうだからと言ってはいるけど、本当にそう思っているのか」が生じるのもまた、「見計らい本」と同じ構造です。
取次と本部という違いこそあれ「見計らい服」があるということなんですね。
仕入れ服と見計らい服の違い
ヴィレヴァンが、「見計らい服」をしているようではいけないと思います。
「仕入れ服」なら良いですが。
仕入れ服と見計らい服は違うのです。
発注で仕入れた本と見計らい本が違うように。
仕入れ服は売り場のアクセントになって、売れることになるでしょう。
こういうアメコミコーナーのように。
けれども、見計らい服は売り場を圧迫するだけ。
投げ売りセールになるだけです。
ヴィレヴァンが投げ売りセールをしているのは、売り場を占領するだけで動かないから。
確かにアパレルは投げ売りが多い気がします。
仕入れ服ならまだしも見計らい服には、積極的に売りたいと思えることも少ないのでしょう。
アメカジコーナーをつくりたい店員がいるならば別ですが、そうでないなら「ただの服」です。
ヴィレヴァンで売る以上、書籍関連グッズとして置けるぐらいのほうが、良い売り場になっていくものと思われますね。
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