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中興の祖は誰がなるべきか1

中興の祖は、どうあるべきか、誰がなるべきか、について私見を述べたいと思います。

一昨日、事業承継と第二創業のお話を伺っている際に、中興の祖はどうあるべきか、考え事をしていました。
また、中興の祖は誰がなるべきか、についても、思考整理ができたと思います。
以下は、完全に私見でしかないものなのですが、お付き合いくださる方はどうぞ。

時代と世代

戦後の創業ブームにより、昭和20年代の創業者は多く、大正生まれの元軍人、あるいは、昭和一桁生まれの人々による「大創業時代」が一時期ありました。

一方で、団塊世代が成人した頃には、創業ブームが過ぎ去っているため、昭和中期から現在に至るまで、「大会社員時代」となっています。
「大会社員時代」の経営者は、二代目が多い、ということになりますね。

現在は、「大複業時代」になりそうな気がしますが、どうでしょうかね。
「大創業時代」の再来かもしれません。
「大転職時代」になるかもしれません。

どのような時代になるかはわかりませんが、一つだけ確かなことがあります。
それは、戦後当時の創業者の孫、もしくは、曽孫が、令和に承継するか、もしくは、廃業するかになるということです。

創業者の数から行くと、子より孫が主になるのが令和であろうと思います。
孫の第二創業で、素晴らしい取り組みとなれば、自他ともに認める中興の祖となるでしょう。
※第一創業はもちろん素晴らしいです。

どうあるべきか

では、第二創業はどうあるべきか。

簡単ですね。創業の理念の具現化です。
創業の理念が、時勢に合わせて歪んでいるようだと思えるようなら復古をし、時勢に合っていないようなら転換するのがあるべき姿でしょう。

例えば、大量生産と薄利多売の時代は一時期ありましたが、終わりを告げたので、復古をしないと生き残れない時代がきていますね。

また、創業の理念に「手書きでやらねばならぬ」なんて無いはずなんで、どんどんペーパーレスに転換すると良いですね。

誰が担うべきか

では第二創業は誰が担うべきか。
孫が担っている、あるいは、これから孫が担う、という数が多いと思います。

私は、孫でなければならないとは全く思いませんが、こうあってほしいと思う人物像があります。

それは、創業者に似ている人です。
正確に言うと、創業者みたいな口をきく人。

顔が似ているかどうかはどうでもいいんです。
血縁の有無も問いません。

創業者だったらこう言うだろうな、と思わせる人が承継してほしいと思います。

もし、孫本人が既に承継しているなら、小さい頃の思い出をインビジブルアセットとして活用してほしいと思います。
孫本人ではない方でも、創業者の実子(義父母など)から思い出話を引き出しておくのがいいです。
インビジブルアセットマネジメントになると思います。

人はいつか死にます。
話せるうちに話せたほうがいいと思います。
自営業ではない方でも、インビジブルアセットとして活用出来るうちに活用しておいたほうがいいと思いますね。

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