セールで狙うべき服とは何か
前回、前々回を踏まえ、深入りしていきます。
セールで狙うべき服とは何か、についてです。
今年っぽい去年の服
何よりも真っ先に挙げておきたいのは、やはり、「今年っぽい去年の服」です。
去年の服は値引き率が高いので、値段的にかなり得になります。
しかしながら、服には賞味期限があります。
去年の服でも良いのですが、今年っぽいこと。
これが必要になってきます。
「数年前に流行っていたものが安くなっている」というのでは着なくなります。
着ずに終わることさえあるかもしれません。
「数年前に流行っていたことがありはするけど、未だに着ている人」に見えるからです。
服はいつ買ったかなんて問われないのです。
今年買ったとしても、数年前から着ているように「見える」なら、数年前の服扱いです。
これは、オシャレ星人からの疑問、評論、断罪、そういったものの話だけではありません。
買った本人その人までもが「なんか違うかな」と思ってしまうのです。
ゆえに、着続けたいなら今年っぽいことが必須になってきます。
服には賞味期限があるからです。
色・柄・形
もう一つ挙げたいのは「色・柄・形」です。
再び、南充浩さんを引用します。
南充浩さんは業界人なので、仰っていないことがあります。(仰るまでもないからです。)
「色・柄・形」は売れ残りになり易いのです。
売り切れるのは黒、無地、定番。
売れ残るのがちょっと変わった色・柄・形です。
何故か。
VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)です。
VMDのために置いてあるからです。
売り場がカラフルなほうが定番色が売れるから、多色展開しているのです。
かつて、MBさんも仰っていたことがあります。
「バックヤードや倉庫はほとんど黒」と。
売り場が黒で占められていると、売れにくくなるそうなのです。
ワイシャツ(カッターシャツ)を思い浮かべていくと、理解が進むと思います。
桃色や水色のシャツは白を売るためのもの。
ゆえに、ワゴンにあることが多いのです。
気に入った色・柄・形
しかしながら、です。
「気に入った」色・柄・形が残っているのなら、話は別になります。
好きなものは着るからです。
「安くなっていたから」では着なくなりますが、「好きな色だから」ならば着ます。
服は着れば着るほどにパフォーマンスとなるので得になります。
セールで狙うべきは、多色展開されているもので「自分の好きな色」です。
「自分の好きな色がサイズ欠けしていたけれどもこっちの色はあった」では着なくなります。
あくまでも、「気に入った」色・柄・形が残っているのなら、話が別になると捉えてください。
サイズ欠けしていたけど自分のサイズはあった、という状態ならば、おそらくラストチャンスだと思って良いでしょう。
買うか買わないかは、安くなっているかいないかではなく、着続けるか着続けないかで決めると、パフォーマンスが良くなります。
コスパコスパと低コストのみに気を取られると、ゼロパフォーマンスがあるのが服です。
狙うべきは高パフォーマンスです。