見出し画像

商業施設近辺の渋滞問題がまたニュース

商業施設近辺の渋滞問題がまたニュースになっています。

有名観光地でもないのに、オーバーツーリズムが発生するのを、オーバーコマーシャリズムというそうです。

地方都市の商業施設の近隣ではよくあります。

今回のニュースは大阪府門真市

今回のニュースはこれとこれ。

どちらも大阪府門真市の商業施設の話です。
上がローカルニュース。下が全国ニュースです。
どちらも8月19日の夕方(18:30と18:55)です。

このニュースの見出しを見て何を思ったか。

「ウチかと思ったら違うんか!」です。

なんだよ。ウチじゃなくて大阪府の話かよ。
私と全く同じ感想をお持ちの方、いますよね。
渋滞でアイスが溶けた方、いますよね。

数年前のニュースは岐阜県土岐市

似たような話は数年前にもあったのです。

このニュースは、岐阜県土岐市のイオンモールが開業した時の渋滞に関するものです。

当時も、大阪府門真市のように渋滞が報じられていました。

さらに数年前は、岡山県岡山市のイオンモールが報じられていました。

日本全国の「地方都市あるある」です。

対策には限度がある

国交省が無為無策だったわけではないのです。

2017年3月17日に検討が報じられています。

2020年1年1日から運用開始。

ショッピングセンター開業による幹線道路の渋滞を防ぐ新たな仕組みが1月から始まっている。施設側は出店前から交通への影響を予測し、案内表示を整備したり、車線を増やす工事などをしたりする。国や自治体は対策が十分かどうかチェックし、施設の開業後も渋滞が慢性化している場合は追加対策を指導する。

上記リンクより筆者引用。

例えば、敷地内では駐車スペースを増やし、入場待ちの車の待機場所を確保し、交通整理員も配置する。さらに渋滞の恐れがあれば、周辺道路に案内表示を出すほか、車線の追加、立体交差といった改良を実施する。

同上。

今年は2024年のはずです。
しかしながら、またニュースになる有様です。
対策には限度があるのです。

急いで帰らないこと

現在、自動運転バスやライドシェアの実証実験が為されています。
が、まだ実証実験に過ぎません。

今出来ることは何か。
急いで帰らないことです。

東京大学 西成教授:高速道路って、1キロあたりの台数が25台ぐらいで渋滞するんですね。24台にするだけで渋滞なくなるんですよ。そういう臨界現象と言って、そこを境に風景がガラリと変わるのは、渋滞の面白いところなんですね。だいたい4時から5時ぐらいが、皆さん出庫のピーク。そこのピークを30分ずらすだけで、全く変わります。30分ずらしませんか?みたいなのを、例えばスマホだとか、場内のサイネージとかに表示するだけで、相当行動変容になるんですね。その代わり、ちょっとコーヒー1杯無料券みたいな配ったりですね。

上記リンクより筆者引用。

これは本当に行動変容になるそうです。

未来の混雑を独自分析で予測する東京大学の西成活裕教授によると、去年12月に埼玉県の「ららぽーと富士見」で実証実験を行ったそう。

・館内への滞留を促す放送を9回実施
・“ごほうび(500円の商品券)”を配布

その結果、客の行動変容が起こり、渋滞が解消したということだ。

同上。

三井不動産はこう述べています。

このような状況について、運営する三井不動産は「渋滞発生で、近隣の皆様及びお客様にご迷惑をおかけしていることは承知しており、ご不便をおかけし申し訳ないと考えています。今後、誘導員の増員、渋滞緩和に向けた施設内の改良工事を予定しています」とコメントしていて、今後、西成教授とも、この現状の解決に取り組むそうだ。

同上。

大阪府門真市でも、埼玉県富士見市のように解消していくことになると良いですね。

日本全国どこでもあること

この問題は、日本全国どこでもあることです。

全国の主要渋滞地点、約9千カ所の約1割は大型商業施設が原因となっている。生活や物流への影響だけでなく、交通事故も増えており、国土交通省は対策指針を作り、1月1日付で運用を始めている。

上記リンクより筆者引用。

商業施設が新たに出店することで交通量が増加するのは当然で、オープン日やその後の一定期間の混雑は一時的なものだが、渋滞解消策が不十分だったり、駐車スペース不足などでその後も週末を中心に常態化し問題となっているケースも各地でみられる。

上記リンクより筆者引用。

週末のイオンモールなどで館内放送を聞いたら、この記事を思い出してください。

1時間ぐらい急いだって渋滞にはまるだけである、ということを思い出してください。

少しぐらいゆっくりしたって、良いでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?