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クサイを感じる
先日、色づいてきたイチョウを見に行きました。
イチョウを見に行くことが本来の目的ではありません。
目的は、銀杏。
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ご存知の通り、イチョウの実には独特のニオイがあります。
こんなニオイを放つものが美味しい銀杏になるなんて、子どもの頃は思いませんでした。
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手や服に汁がつかぬよう、慎重に種だけを取り除く作業を黙々と行い、なんとか収穫完了!
持ち帰りしっかりと水で洗い、数日天日干しをして、美味しい銀杏をいただいています。
これも自然の恵み。手間をかけることで食材の有り難さを実感しています。
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ニオイは永遠
小さい頃のさまざまな思い出は今でも忘れることができないでしょう。
その思い出にニオイはありますか。
その思い出のニオイを覚えていますか。
その思い出をニオイで語ることができますか。
ニオイは形もなく、色もなく目に見えないもののはずなのに、今でもそのニオイを想像できる。
鼻でしか感じることができないのに、脳が記憶しており、自分の中で消えることがない永遠の思い出としてニオイも残っている。
クサイは、料理。
これは銀杏のニオイ。
ということは小さい頃に分かり、今でも思い出す。
まさおの子どもはどうだろうか。
これが銀杏のニオイ、というのは決して忘れることがないだろう。
初めて感じるニオイはとても新鮮だ。
麹のニオイが鼻を通ったときのことは忘れられない。
それがいつしか当たり前のニオイとなり、むしろニオわなくなってしまう。
日々、料理に発酵食品を使う我が家では「ニオイ」というのに、少し鈍感でなっているのではないか。
麹が放つ独特のニオイや発酵食品にはクサイのもある。
生活に染みつき、そのニオイが当たり前となってしまっている。
あの日、あの時、あの場所で感じたニオイは一生の思い出。
特に料理に関することは強烈に覚えているだろう。
「ニオイ」をより多くの方に伝えていくこともインストラクター養成講座。
銀杏のニオイから感じられたのは、ニオイも未来へと繋がっていること。
クサイは忘れることができない。
クサイも料理の1つ。
そんな大切なことを黄色く色づき冬の季節へと移り変わるイチョウの木から教えられた。
おっと、そろそろ塩麹ができるころ。
今日はこのあたりで。ありがとうございます。