「女帝 小池百合子」を読んで
先日、いつものように朝刊を手にすると1面最下段の広告欄に「女帝 小池百合子」という題名の書籍が、口角を軽く上げつつも目の奥は笑っていない、微妙な表情をした小池百合子の顔写真の表紙とともに載っていた。「女帝」と付けるからには、さすがに小池自著の自叙伝ではなく、暴露本でも出たのかと思い、著者を見てみると「石井妙子」とある。その著者名は私にとって少し特別なものだった。
石井氏のデビュー作である「おそめ」において、私の叔母が氏の訪問で取材を受け、作中に登場させて頂いていたからだ。