Liveレポート「約束ない子、このゆびとまれ」@市ケ谷ルーテルホール
2021年11月4日シンガーソングライター詩央里さんのワンマンを見守りに行ってきた。
やりたいことを全部詰め込んだ公演だったと彼女はいう。
こちらも負けねぇぞと「見たもの感じていたもの全部詰め込んでやったぜ」レポート書いてみる。
忘れないための日記。
今年のワンマンの始まりはいつなのか
御本人のブログから推察するに2020詩央里ワンマン@恵比寿天窓Switchでの照明さんとの出逢い。
次回ワンマンの構想がワンマンから始まっている。
やりたいことを実行しながら、その瞬間から途切れることなくやりたいことを考えているシンガーソングライター詩央里は、立ち止まったらその瞬間に活動停止してしまうんじゃないかと思うようなスピード感。
応援するファンのワンマンの始まりは何処なのか。
自分に当てはめて考えてみる。脚を運ぶことができなかった去年のワンマンから始まっていた。
仲間が届けてくれた2020詩央里ワンマンのお土産は抱えきれないくらい大きかった。
嬉しかった。楽しかった。
だけど、少しだけ悔しかった。
来年はこんなガマンはしたくないと心に決めていた。
世界で猛威を振るうニンゲン達を変えてしまうなんだか分からない目に見えないアイツ。
アイツに会ってないニンゲン達の頭の中も変えてしまう。
まじふざけんなよってつぶやいても、変えられない大きな流れ。
会いたい人に会えない、観たいものが観られない、行きたいところに脚を運べない期間、正直いうととても落ち込んでいた。
そのときその場所でしか見ることができないものって溢れてる。
優先順位、位置づけてるものはそれぞれ違う。
詩央里曲を聴くこと、とくにワンマンは特別。
感動を本人に返す。
これは日頃の感謝を伝える特別なことなんだ。
会場
さて、会場は市ケ谷ルーテルホール。
雰囲気を忘れない為にメモ的に▷▶
市ケ谷駅地下道⑤⑥入口の間にある道を一本裏へ入るだけ。
ルーテルホール降臨。
いくつも重なる十字架が目印の白いハコ。
屋外広告の裏手にある地下に続く階段を降りると背の高い両開きの重厚なドア。
ものすごく天井が高い。
一歩入るとそこは昭和レトロ。
床は昔の映画館みたいなフェルトみたいなモコモコ。
客席後方から浅めの階段を降りて行ってステージに向かって右手。
4列目のかなり前の方に決めた。
詩央里さんのマーティンが中央からやや右側に居たから。
会場を眺めてみる。
200人キャパの客席。
最前列の足元からステージ上はそんなに段差はない。
距離も近すぎるくらい。
ステージ後方のパイプオルガンは天井まで伸びて思ったよりデカい。
背が高い。
座席も古き良き感じ。
天井にはあの十字架が重たそうにさがっている。
ホールの雰囲気っていいね。
久しぶりのぱおり〜ずとの再開を喜ぶことも大事。
でも、今年は「埋まる」が目標だったから、雰囲気まで込みで楽しみたかった。
開演前の暗いままのステージ上に目を向けて観察開始。
ばらばらの高さに配置されている裸電球。
たぶん出演者が座るだろう椅子の上の玉。
ピアノの鍵盤の上の玉…。
謎の玉…。
玉…。
左右非対称の照明の配置。
スピーカーは?何処だ?
普段ロックバンドのLIVEで見慣れてるハコとは全然違う。
ステージ上のなんだコレ???がたくさんあった。
この疑問、終演にはそのハテナが全て計算し尽くされていたものだったと感じた。
開演
会場アナウンスが流れる。
演劇だね、まさに。
詩央里さんの声で観客席の人達がぐっと集中する感覚がとても気持ちがよかった。
暗がりにマーティンさんが弾かれた瞬間、天井付近の十字架が白いスポットライトで照らされる。
襲ってくるマーティンさんの音が力強くてきれい。
マイクが拾う詩央里さんの声は、スピーカーから会場に広がる前に右半身から伝わってガンガン鳥肌を立てて、痺れさせる。
マイク通さない生の声も前から聴こえる。
呼吸の音も聴こえる。
生でしか味わえない感覚。
耳を身体ごと傾ける感覚。
これだから五感が研ぎ澄まされるようなLIVEはやめられない。
breathingのワンコーラスと照明を絞った演出。
拍手を、忘れる。
短い。
この後への注意の引き方がえげつない。
もっと聞かせろ、次はなんだ。
息をつかせぬからっぽ、これが運命に似た感情ならば。
命ある証拠。
マーティンさんトントン。会場で見られてよかった。
感情むき出しの叙情的というよりも、感情をぶつけず大切にしているバラード弾き語り。
一曲進むごとに詩央里さんが曲に入り込んで、歌にマーティンさんがノッてきてる。
弾き語りで彼女の頭が振れてきたらノリノリ。
振り幅が増えたらさらにノリノリ。
そして大好きな冬の名曲、あの日願ったのは。
素敵なメロディにワントーン明るくなるライトが温かさをプラス🎄
MCをとっぱらって説明もなくたんたんと、でも確実に厚みを増していく照明と構成。
弾き語りからピアノデュオへ
白石なるくんが登場。
ハンドマイクになればsinger詩央里の舞台。
オモイヨトドケ。
「っあお〜くひかる その〜先ぃへ あぁなたぁを導くの〜ohoh…」
歌詞に合わせて足下から広がる蒼。碧。藍。
ここまで濃いあお、ライトで表現できるんだ。
画像で見ていたよりあお。
照明が指す先を見ようとすると演者から目線が離れそう。
ぐぐっと堪えて、見逃さないようにと視野を広くフル活用する。( ఠ͜ఠ )
愛すべき言葉たちのなるピアノは魔法..
グランドピアノの響きと優しい音から詩央里さんの歌の抑揚にそっとそばにいる感じ。
新月の夜はまじでおしゃれ。
なるピアノソロノリノリ。
なるくんはヘアメイクバッチリ。
本人も魔法にかかってからステージへあがってきていたね。
詩央里さんは、なるくんの方を見ずに前だけを見て歌う。カッコよ。
安心して気持ちよさそうに歌っている。
なるピアノとハンドマイク詩央里に突然感極まる。嗚呼、去年観たかった景色が目の前に広がってる。ピアノとのデュオパートがあったこと、とても嬉しかった。
記憶。2020年3月に聴いてから、これもずっと好きな詩央里曲。
願いが詰まった物語。去年配信で見たものがパワーアップして目の前にある幸せ。
singer詩央里、ハンドマイクで歌う姿勢が変化してきてる。幻のYouTubeの動画、直立で歌ってたと思うけど今は手で表現したり身体中で歌ってる。ギターを持ってると観られない姿。立ち姿は堂々として、目線まで神々しい。
だんだんステージ奥の裸電球が光り始める💡
なるピアノの音色•*¨*•.¸¸♪が後方に見える💡に乗っかってるようで、楽しそうだった。
音のない涙と空。
環境音楽作家なるくんが作曲の好きな曲。
ガラッと変わる前の静けさ。良すぎる。
そして、ヌビアさん登場。
謎の玉 = 控えめなスポットライトに照らされたのは真っ赤な髪。
なるくんのタイと同じ!おしゃれ!
ほんとに大切そうにチェロを把持する所作も素敵だ。
いよいよ弾く…あれ、なんか聞こえる…。
ヌビアさんの気合と感情が入った呼吸だ。
景色キター!
この人も身体中で弾いてる!
めっちゃ引き込まれる。
音色はずっしりしたものからぴんと響きわたる主旋律まで。
ひとりオーケストラがふたりでキャッチボールをしている。
お互いがお互いの音を引き立ててる。
ヌビアさんがなるくんをめっちゃ見る。あのなるくんがちょっと引っ張られるようにしてのせられてる感じ。チェロってすごい。
衣装チェンジ
後光がさして詩央里ん再来。
んー!んー!ドレス!きれいだぁ!
中がミニでスッキリしてて舞台にぴったり。
(ひとつの演劇観てる感覚)
続き!breathing。
予想できなかった衣装で驚かされてる時間は無い。
ここから詩央里曲の代表と言える曲が続いてて胸熱。
ただ在るだけ。
何度も何度も何度も聴いた。ピアノで完成されてると思っていた。チェロでさらに壮大なスケール。曲の進化って終わりがない。
いまの夢。
ふたりの演奏に歌声引き出されてる。想いがこもってる声。力が入りすぎず、優しい声のいまの夢だった。
何度も出逢いたい。
冒頭、優しいなるピアノと歌い出しの「ほんとはね」で、既に胸の真ん中がぎゅーーっ。ぎゅーーのエネルギーは熱になって、胸から上昇して頭の芯を熱くする。熱さが眼の奥辺りまでくると涙が出てしまう。視界が歪むのはダメだというか嫌だった。彼女が見せたかったものが、見られないのはダメだ。会場に来れたこと、聴けたことを楽しめ。
見逃すな。
楽しんでいる最高な姿を素直に目に入れて嬉しくてにこにこしたら、涙の元はどこかに行った。·͜· ⋆꙳
どの曲だったかな。いくつもの黄色の細い光が、高い天井までの空間をキレイに照らした。めちゃくちゃ盛り上がってたところだと思う。光を追うと演者見られなくなるから首動かしたくない。葛藤して、また集中。
このゆびとまれ
プロジェクターで映像が流れた言葉に、ここに来たことをありがとって言われていると思って嬉しくなった。
ワンマンのための新曲披露。
このゆびとまれ。
LIVEで手拍子できる曲きたぁ。「景色を君に見せたい」という歌詞。Twitterに載せていた画像の伏線回収が突然来て、鳥肌どころじゃなくて激震。
詩央里曲はノンフィクションが多い。
毎日配信の中の言葉とか発信するものが、歌詞で回収されることがある。そこ気づいてー!って感じがかわいい。( ´꒳`* )
誰かに何かが伝わっているのを感じられたらこの上なく嬉しいよね。こちらから伝えられるのも嬉しいことです。
(打ち返すのでは無く、受け取ったものを返す。これをキャッチボールというらしい⚾️)
今だけなのかも分からないけど、この距離感がものすごく好き。
なるくんとヌビアさんがTシャツ(ゆびきりTと呼びたい)着て、めっちゃノッテ登場。ありがとうの気持ちが届くように、ひとつひとつ拍手を打った。
終演
終わった。
このひとつの座席から見られるステージは1度きり。
しばらくじっとする。
ふとワンマン3回目のまさおんず(おすすめしたのは自分なのに、そっちが先輩だなぁ、おい。)に目を向ける。
一緒の姿勢で固まってるね。だよね。わかるよ、その気持ち。目が合う…ニヤァ(* ´꒳` )( ´꒳`* )ニヤァ
もうちょっとここに居ていい?って言った。
立ち上がって現実に戻ろうにも、ふわふわ感が抑えられない。
歓談
実現まで時間がかかり過ぎたかをりんさんとの初お話。胸熱だった。詩央里LIVEで何度か姿を見掛けても、お互いLIVEを見に来てるから貴重な時間を自分が声掛けていいものかひよってた。
文字に残すことを始めたのはかをりんさんの影響を少なからず受けてます。伝えられた。感謝。女神。
しんやさんがやりきった!って感じのスマイルで「袖からじゃなくて、お客さんとして公演を観たかった」って言ってたのが印象的。
今度はOnnetoTokyoの公演後にお2人と話をしたい。
ELLYさんはELLYさんだった!
見つけてくれてぱっと笑顔になる、この方のパワーはすごい。LIVEにも駆けつけないとね( *´꒳`*)
物販でふわふわしすぎて口数少なくなったのは公演のせい。詩央里さんも大概だった。話したいことたくさんあったはず。またLIVEに行ったときでいいか ·͜·
ワンマンから2週間
タンブラー大事に使っている。
今も目を閉じたら思い浮かぶよ。
あのホールの光景や色。
そしてばっちばちの衣装や姿。
かっこよかったなぁ。
他のシンガーソングライターが羨ましがるほどのやりたいことをやる行動力と真面目さ。周りの人を巻き込んで笑顔にする不思議なパワーの持ち主。初めてのことをこつこつと向き合う。業者さんとのやり取りとか初めは怯えてたのに最終的にまとめて自信を持ってやりきってしまう。
感謝も忘れない人だ。ホームページやブログを観たらわかる。
エンターテインメントも自分の仕事も同じ。やりたいことがあるなら、推進力は自分自身。力を貰ったステージだった。
来年2月に円盤化
映像クリエイターさんや彼女へが決めたであろう「ココだ!」というカメラの視点で、ワンマンが永久に楽しめる。
それにまだ今年もLIVEがある。
来年もワンマンあるかな。( ఠ͜ఠ )
長生きしたい。( ఠ͜ఠ )
欲が出てきた。( ఠ͜ఠ )
2021.11.20
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