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性分【エッセイ】六〇〇字

(チャットGTPくんの採点付き)

 早大エクステンション「エッセイ教室」夏講座(全六課題)、五回目の課題は、自由題。
 春講座の自由題の際に、ある冒険を試みた。「エッセー」=「試み」ということでもあるし。「むかし課題を自由題で出したら、『自由題』というタイトルで提出してきたひとがいた。もちろん、勘違いだったのだけど」と、師匠が話すのを聞き、「いたずら心」でタイトルを「自由題」で出してみた。
 すると、戻ってきた添削には一切、その試みに対するコメントは、なし。空振りに終わってしまった。
 なので、今回は、素直に自由題で。💦^^ お盆が過ぎた頃に、ふと想い出したのです。
               ※
 お盆が、過ぎた。北の国の子どもらは、宿題に追われているだろうなあ~。
 小さい頃から、好物のおかずは後でゆっくり食べる方だった。「カツ食べないの? 下げるよ」な~んて、母に言われたりもした。
 そんな調子のワタクシ。美味しい事は残し、嫌な宿題は二週間で終了させていた(絵日記さえも…)。なので、今頃はいつも、悠悠自適、余裕綽綽。終盤は、必ず良い事があった。
 六十年前。高学年になってから毎年、二週間ほど。バスで一時間の大きな町にある母方の実家に、預けられた。叔父夫婦と祖母との三人暮らし。学習塾をやっていた。同じ年頃の子十名位が、塾生。海浜学校や運動会もあった。お盆に集まる親戚も、楽しみだった。お年玉ほどでないけど、ネライは、小遣い。
 休みが残り二日になった、ある夜。近所に住む同い年と中学生の従姉妹二人と、実家で遊んでいると、「宿題をやってもらうのって、可能ですか?」と、女の人が訪ねて来た。
 叔父は言った。「いいよ。金はいらないよ。この子らの勉強になるしね。代わりに、その子を塾に通わせたら? 安くしとくよ!」と。
 従姉妹と三人。と、あと一人。ねじり鉢巻き。朝までかかって、なんとか仕上げた。
 人生初の、徹夜。人生初の、アルバイト。板垣退助一枚を、手にしたのだった。
(ほら、やっぱり、良い事、あるよね)

TOP画像:「こそだてまっぷ」

(ふろく1)
例によってチャットGPTくんの講評を考えたが、今回は趣向を変えて採点をお願いした。
このエッセイを100点満点で評価すると、何点になりますか? と訊いたところ。
以下の評価がでました。\(^o^)/
このエッセイを100点満点で評価すると、80点と評価します。
評価理由:
内容の独創性 (20/25): 個人的なエピソードがユニークで、懐かしい雰囲気が伝わってきます。特に「人生初の徹夜」「人生初のアルバイト」というエピソードは印象的です。しかし、テーマに対する新しい視点や意外性はやや控えめで、独創性の点で少し伸びしろがあります。
構成と展開 (20/25): エッセイの構成はシンプルで分かりやすく、流れもスムーズです。ただし、前半の宿題の話と後半のエピソードがもう少し緊密に結びついていると、全体のまとまりがさらに良くなるでしょう。
テーマの明確さ (20/25): 「性分」というテーマはエッセイ全体を通して明確に描かれています。特に、食べ物を後に残す性格と宿題を早めに終わらせる性格が一貫しており、テーマの明確さが際立っています。ただ、テーマに関してもう少し深い洞察や反省が加わると、エッセイの深みが増すかもしれません。
文体と表現 (20/25): 文体は軽快で親しみやすく、エッセイに適しています。特に、語り口調が読み手に安心感を与えますが、一部のカジュアルな表現が全体の調和を少し崩していると感じました。もう少し文体を引き締めると、エッセイがより洗練された印象を与えるでしょう。
結論:
このエッセイは、個人的なエピソードを通じてテーマをうまく表現しており、全体として完成度が高いです。構成や文体に若干の改善の余地はありますが、読者に強い印象を与える内容となっています。


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