避けたい言葉【エッセイ 意見文】六〇〇字
早大のオープンカレッジの「文章教室」が、4月10日に再開。その2回目のお題、「避けたい言葉」でした。しかし、今週中にも出るかもしれない「緊急事態宣言」。師匠がおっしゃる「菅原洋一」(今日でお別れね♪ 若い人はわからないでしょうが・・・)になってしまうかも。「風前の灯火」状態。日の目を見ないことになるやもしれぬので、公開します。
今回のお題に、すぐにひらめいたのが、過日書いた“新たな「モリ」問題【エッセイ】六〇〇字”。大幅にリメイクし、投稿します。
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今年の箱根駅伝。駒澤大学の逆転優勝は、感動的だった。ところが、監督が「男だろ!」と檄を飛ばしたことが、SNS上で炎上した。
2月には、森会長の「女性は———」発言が大問題になった。辞任した翌日13日の「天声人語」。クイズから始まる。「父親と息子が交通事故にあい、2人とも大けがをした。救急車で別々の病院に運ばれ、息子のほうを担当した外科医は顔を見るやいなや叫んだ。『これは私の息子です!』。一体どういうことか」。昔、多湖輝『頭の体操』にも、あった。
が、不正解だった。「義理の父親」と思った。正解は、「母親が外科医だった」。自分の中にも、森氏ほどでないにしても、サングラスのバイアスがかかっていることを、知った。
エッセイを投稿しているサイトNOTEで、この記事を紹介したのだが、フォロワーの女性からコメントをいただいた。「私もサングラスをかけているかも。間違えました」と。
彼女は、女性の生き方をテーマに投稿している一人である。ジェンダー問題にも敏感であり、意識が欠如しているとは思わない。ただ、男社会の中に生きていて、ついついその流れに影響されている、のかもしれない。
私もつい、「男だろ」「女だろ」と口にしてしまってはいないか、留意が必要と思う。
同日、朝日の川柳の投稿から。【家事もせず「森けしからん」わが亭主】(大坪智氏)