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時代おくれ【エッセイ】六〇〇字

早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。二回目のお題は、「時代おくれ」。カラオケ好きの花井講師。やっぱり出ました、スクリーンに河島英五の『時代おくれ』が。♪<ねたまぬように あせらぬように 飾った世界に流されず 好きな誰かを思いつづける 時代おくれの男になりたい><目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず 人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい> note仲間の宮島ひできさんが浮かびましたよ。

でも、ここでの「時代おくれ」は、ちょっと違います。(笑
               ※
 ボクは、1947年5月3日、双子の兄と102の同志とともに、「永遠」の命を持って産まれた。来月、76歳になる。産まれた時、国民のみんなに、とても喜んでいただいた。
ボクの使命は、世界平和を実現すること。生まれる2年前までの、無謀な戦争の悲劇を繰り返さないために。「二度と戦争はしません。国際平和を誠実に求め、戦争と、武力による威嚇や武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄します」と、誓った。
 しかし最近、ウクライナ情勢、中国や北朝鮮の不穏な動きなどに流され、「敵基地攻撃能力」を持って、ミサイルを撃てる国になろうとしている。防衛費を倍に増やし、世界第3位の、軍事大国になろうともしている。
 ボクが貫いてきたのは、「専守防衛」。しかし、根本的に転換されようとしている。「抑止力」と言うが、軍事力を競うのは、際限がない。相手に「口実」を与えるだけだ。戦争は、全てが「口実」から始まったというのに。
 人間なら後期高齢者。手術すべき部位はある。しかし、外科医によっては、死に至ることも。
 ボクの考えは、今の時代に合わないと言うひとがいる。なぜ、時代に合わせる必要があるのか。今を理想に近づけることが日本の役割ではないのか。カント先生は教える。「永遠平和状態という概念そのものは目指すべき目標」と。ボクは、その伝道師でありたい。

(おまけ)

朝日新聞朝刊(4月18日)

昨日の「天声人語」は、村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』に触れている。筆者が英国の大学に留学していたころに、大学図書館でたまたま手にした文芸誌(『文學界』1980年9月号)に掲載された、中編『街と、その不確かな壁』を読んだとある。両作品に共通するアイテム「図書館」で、新刊に登場する「少年」のように、貪るように。

いま、その文芸誌を探してみても入手困難であり、高値がついている。Amazonでは、なんと89,180円だった。『文學界』の出版元、文藝春秋としては再販したいところだろう。が、春樹が「失敗作」と釈明している中編を世に出されることを承諾するかは疑問。だが、出版すれば、売れるだろうね。
そこで、その中編と新刊とを読み比べ、研究したいひと(ハルキストら)もいるだろうから、入手方法を調べてみた。
すると、「国立国会図書館の複写サービス」を利用する方法があるようだ。現地に行かなくても、WEBサービスがあるとのことで、登録し、申し込み手続きをした。結果は、下掲のように「この資料は現在利用できません」・・・でした。多くのハルキストさんが入手しようとしてサービスが停止されているみたいだ。いや春樹が圧力をかけているかも。(笑


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