原発の寿命(運転期間)を誰がなぜ決めるのか。国会で根本的な審議が行われた。
運転期間40年は「政治の意志」
11月10日の衆議院原子力問題調査特別委員会で。逢坂誠二議員(立憲民主党)は、一つのことを繰り返し聞き続けた。原発の運転期間40年ルールを誰が、なぜ、決めるのかだ。30分間、聞き続けても、山中伸介原子力規制委員長の答えは的を射ず、最後には苛立って、こうぶつけている。
「利用政策側が判断」とは一言も書いていない
ここに至るまでには、途中、こんな質疑もあった。
委員長の答弁迷走
さらに、途中、全く矛盾する答弁もあった。
石渡明・原子力規制委員「時期尚早」
山中委員長が「高経年化した原子力発電所の安全規制に抜けが生じることがないような制度設計を早急にする必要がございます」と述べていたが、この6日後、原子力規制委員会では疑義が唱えられた。11月16日の原子力規制委員会。山中委員長が「早急に」と述べた制度案について2度目の議論が行われた。
原子力規制庁が示した「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討(第2回)」をもとに、さまざまな意見が出たが、石渡明委員からは、次のような発言があった。
第51回原子力規制委員会(2022年11月16日)
原発の寿命は誰がなぜ決めたのか
原発の寿命は誰がなぜ決めたのか、そして誰がそれをなぜ変更しようとしているのか。引き続き書き進めたい。これまでの関係ノートは以下の通り。もし、この取材ノートを初めてご覧になり、興味を持っていただけたら、お読みいただければ幸いです。
■岸田首相が指示:原発の運転期間延長の裏側 10月14日
■経産大臣:原発規制に「口は出さない」は本当? 11月9日
■老朽原発の審査はズサン:延長のリアル 11月13日
■老朽原発の審査案、現わる 11月15日
■老朽原発の審査は厳しくなるのか? 11月16日
タイトル写真【7ヶ月前】
アキが自力で起きる・食べるができなくなったのは2021年10月。2022年4月お花見の頃は、起こせば自分で歩けていた。