未来のためにできること2

良きも悪きも後世(子ども達)に伝承する重要性

前説:未来のためにできること、後世への伝承

 昨今、原子爆弾被爆体験者の高齢化が進み、戦争の凄惨さ・残酷さの貴重な被害体験を直接語れる方が僅かになっている現状が、危惧されている。
 戦争を再度起こしてはいけないことは、例え戦争経験者がいずれ亡くなりいなくなろうとも、その意思は残存させ伝承され続けなければならない。それが、平和を守っていくことであり、唯一の原子爆弾被害を受けた日本の戦争経験者が高齢化してもなお、心魂を注いで語り続けている理由だからである。その一方で、伝承の対象として語り継ぐもしくは継承していくと素敵な
言葉で代表される文化もあることが、明るい話題として挙げられる。いわゆる、東京オリンピック際に話題となった『おもてなし』・物を大事にする
日本古来の独特の表現『もったいない』・『一期一会』などがその良い例である。

1.後世への伝承の重要性

 前述の事項を後世へ伝承する重要性は、悪しきことは『知らない状態』では同じ過ちをを繰り返す危険性を孕む、良いことでは、もったいない状況になるからである。後世(子ども達)の思考は、スポンジのように柔軟で吸収性に富んだ思考の素敵な可能性を秘めている。その可能性を生かすためには、第一に、私達、大人が体験したこと・学んだこと・考えたこと・協議して決めたことなどを正しく伝承することが必要ではないだろうか?
 それに呼応して、きっと子ども達は柔軟な思考を生かして学習し、より良いものに高めて、今後の彼らの未来の人生に生かしてくれると筆者は信じて疑わない。だから、良い事も悪い事も伝承する義務が私達大人にはあると筆者は考えている。

2.伝承の場面とタイミングにこだわり無し!?

 伝承について述べてきたが、伝承の機会・場面は、何も『教育の現場』に留まらないというのが、筆者の考えである。やはり、伝承を教育の現場に限定してしまうと、限度や偏りがどうしても生じてしまうからである。正直、伝承の場は、教育の場に始まり、親子関係・兄弟関係・友人関係・師弟関係・各種活動などあるが、最も重要なのは生活に密着した『コミュニティ(地域社会)』であると筆者は考えている。ある意味、親子関係よりは遠いが、教育の場よりはより身近で、日常性に富んでいる。この加減が丁度イイと考えている。字数の関係上、この案件は別稿にて、改めて述べることとする。

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