人間と生き物、それぞれの領域

ザトウクジラのホエールウォッチングシーズンが沖縄や（最近ブームなのが）奄美大島、そして小笠原諸島で始まるでしょう。最近ではウォッチングする以外にスイムも盛んになっています。ただどこも浮いているだけのようで、スキンダイビング（素潜り）はさせてないようです。

小笠原諸島では見るだけであり、浮くことも勿論一緒に泳がせることもさせていません。するには「特例」という許可が必要になりますし、一般の人には下りない許可であります。

ゾーニングという言葉があります。これは五箇公一先生（国立環境研究所）が教えてくれた言葉であります。
人間が住む場所と生き物が住む場所の間には線引きが必要であります。かつてあった里地里山がその線引きです。むやみに人間が自然界や、そこに住む生き物の領域に入るべきではないでしょう。海はザトウクジラが住む場所であり、そこは人間が立ち入る場所ではありません。ゾーニングが崩れると、例えばパンデミックが起こります。