今日、3月6日、および今日から春分の前日までの期間は、二十四節気における「啓蟄」。
日中は、コートが要らないぐらい、気温が上昇する。春の訪れを感じる日々が始まる。
梅の見頃が続く。ここ数日、京都では、あちこちで満開の梅の木を見る。
もうすぐ、沈丁花(ジンチョウゲ)が咲き始める。道端を歩いていて、少しむせかえるぐらいの香りが漂ってきたら、近くに沈丁花があるはず。
木瓜(ボケ)の花はすでに咲き始めている。名前がひどいが、花は美しいと思う。
他方で、冬の間咲き続けていた山茶花や水仙の花が枯れ始める。
食材も、春のものが次々に登場してくる。アサリなどの海の貝、アオサやワカメといった海藻、イカナゴの稚魚(関西では「イカナゴのくぎ煮」として加工食品として出回る)、文旦、ニラ(春一番に収穫されたものが柔らかくて美味しいそうだ(情報源:旬の食材カレンダー)やミツバといった葉っぱ、木の芽(芽吹いた山椒)、葉ごぼう。
そして、菜の花。ほろ苦い味が春を感じさせてくれる。
そうそう、菜の花は、京都では、田んぼの隣に栽培されていることが多くて、この季節、真っ黄色な景色を作り出してくれる。
京都の和菓子としては、この季節、わらび餅に要注目。といっても、一般によく売っているトロトロの「わらび餅」ではなく、上生菓子としての、本物の蕨粉で作った、餡子の入った「わらび餅」。山でワラビが芽吹くのに合わせて、初春の季節感を演出するお菓子として、この時期限定で販売される。
高島屋の和菓子バイヤーさんのブログで調べると、京都の和菓子屋で、餡子の入ったわらび餅をこの季節限定で売っているのは、塩芳軒、えん寿、本家玉壽軒、京都では珍しい関東風の桜餅を作ることで知られる御倉屋、宝泉堂、千本玉壽軒、などなど。
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