絵と音楽とカレーは一緒
兼ねてから思っていたのですが、音楽好きの人は絵も描けてカレーが好きですよね。
まあそれも、音楽の種類によります。カレー好きはロック、特にプログレや、サウンド志向の強い人です。沢山のスパイスが合わさるハーモニー、まろやかさとスパイシーなインパクトを求めながらも、自由な発想で作るカレーは、とても音楽的です。
そして絵も似ているのです。出汁や飴色玉ねぎが下絵(ベース)としたら、スパイスは絵の具(音色)、肉や具はその絵の主人公(ボーカルやギターソロ)。味が決まらないな、という時に何かの調味料を足す作業は、絵がパッとしないな、という時にハッキリした色を足す作業に似ています。音楽では凡庸な作品に何かの音を足す(または引く)だけでかなり良くなる事があります。
気をつけたいのは、沢山の材料が、お互いを消し合わないようにする事です。臭みだけを消し合い、素材やスパイスの美味しさを残したいのです。何日も煮込んだカレーは味が無くなります。ずれた位相は音を消し合います。緑と赤の絵の具が混ざると灰色になります。
味に起伏のないカレー、退屈な音楽、色彩の悪い絵、、かなり頑張ったのに残念です。闇雲に頑張るのはNGだったのです。ここまで読んだ人はなんとなくわかったと思いますが、これらは化学反応と関係しています。基本を知り、実験やヒラメキによって、美味しいカレーという音楽が描かれます。そこにコーヒーというやつが加わったときにはあんたもうね。
たまに、カレーが好きじゃないという人がいます。大概、J-popを軽く聴くような良識人です。それは多分、カレーといえば市販のルーで作ったものかレトルトで、美味しいスパイスカレーにまだ目覚めていないだけです。人としてその方がスマートかもしれません。
私はインドまで行った人なので後戻りできないようです。
音楽、絵、料理、ファッションなどの関連性をちゃんと書くと膨大かつ面白い本が出来そうですね。