日本ベッド「シルキーシフォン」を買った話
あけましておめでとうございます。
突然ですが、ここ数年で一番お金を使ったのが多分寝具です。
マットレスだけで40万、枕も8万くらい使っています。
しかし我ながら信じられないことに、私は寝具マニアではないです。
枕が変わったら寝られない、みたいな繊細さもありません。
では、この50万近い出費はなんなのか?
めちゃめちゃ寝具選びに失敗した結果です。
本稿では私の失敗談をダラダラ書き連ねていきます。
①シルキーシフォンについて
私が購入したセミダブルサイズの定価は253,000円ですが、家具屋で一括払いできます?と聞かれ、卸せばできますと答えたらなんか20万円ポッキリになりました。これが、ネットショッピングに慣れていた私には新鮮な体験でした。
搬入されてから計20時間くらい寝てみましたが今のところ不満ありません。
以上です。
20万円モノのレビューとしては余りにも淡白ですが、
他人の寝具レビューほど参考にならないものはありません。
なので「めちゃめちゃ良いです!ベストバイ!」みたいに言うことは決してありません。
なぜ他人のレビューが参考にならないか、それは年齢・性別・身長・体重・骨格・持病の有無・寝姿・寝付きの良さ、等々、寝具の良し悪しにはめちゃめちゃ因数があるからです。
ちなみに私のスペックは、30代前半・男性・173センチ・65kg・普通体型・ストレートネックで通院経験有・入眠時は横向き寝、でも起きるときは大体仰向け・寝付きはめちゃ良い、です。
一応、私同様、横向き寝派の方々には抱き枕はオススメできます。上にくる方の肩が抱き枕で安定するので、背中のハリがなくなります。これは再現性があると思います。
恥ずかしながら、おっさんのくせにクジラのぬいぐるみ抱きまくらを買いました。私は、モチーフのない抱き枕が、うんちのぬいぐるみに見える呪いにかかっているんですね。お前もそうなるんだよ。
私はネット調査と実店舗での試乗(?)を経て本製品を選びましたが、実は寝具選びでは自分の体感すら信用なりません。
例えば「寝心地」は基本柔らかければ柔らかいほど良くなるんですけど(ホテルのベッドは大体柔らかい)、柔らかいマットレスはいざ長期間寝てみると、起きた時に身体が重く感じたり痛くなったりします。
つまり現在は「賭け」の範疇。一番勝てそうな馬券を買っているに過ぎません。
「シルキーシフォン」の競走馬感はさておき、「勝てそう」と思ったのは主に下記の理由からです。
・通常の2倍、アホみたいにコイルが詰め込まれていることで、
①反発力が高いので身体に良さそう。
②耐久性が高いらしい。
・横向き寝に問題がない柔らかさがある。
・星野リゾートとか宮内庁に採用されている(分からんけどプロが選んでいる)。
・他の高級寝具(シモンズ・サータ・シーリー・東京ベッド・
フランスベッド・西川・エアウィーヴ)との体感比較。
ちなみに対抗馬はシモンズのゴールデンバリューでした。こちらも競走馬感がありますね。
②失敗から学んだこと
他人のレビューは参考にならない、と言いましたが、寝具選定の経緯過程は共有する価値があるのではないかと思います。そこで、私のマットレス遍歴と得られた知見は下記のとおりです。
①雲のやすらぎ:4万円くらいの柔らかマットレス(現在販売されているものとは違う)。すごく寝心地が良かったが、起きると身体が重いようなダルさを感じ、首・肩・腰が痛いこともあった。
→柔らかいマットレスは寝心地が良いが身体に良くない(ことがある)。
②エアウィーブ三つ折りマットレス:7万円くらいの浅田真央が宣伝しているマットレス。釣り糸のようなファイバー素材で硬め。モジャモジャするため人を選ぶ寝心地と思うが個人的には悪くなく、起きたときの身体の重さ、痛みが一切なくなった。さらに通気性が良いため夏に涼しいのが良い。冬は寒いが毛布を敷けば問題ない。しかし3年ほどしたら全体的にヘタってきて明らかに底付き感が出てきた。お湯をかけると復活するカップラーメンみたいな対応(公式推奨)もやってみたが、正直あまり回復しなかった。
→反発力のあるマットレスは身体に良いっぽい。ファイバー素材の通気性も良い。でも(私の体格及びこのグレードのエアウィーブでは)ヘタる。
③エマ・プレミアム:定価は20万近いが、大抵60%くらいのセールを頻繁に行っているため8万強で購入できる、景品表示法が危ない気がするマットレス。下半分がコイルで上半分がウレタンフォームになっており、柔らかめだがそこそこ反発力もある。NELL、koalaと共にほぼネット専売マーケティングマットレスの三大将みたいな雰囲気がある。寝心地も良く身体も痛くならず、特に横向き寝のしやすさが過去最高で、総じて全く不満がなかったが、1年で腰部の反発力が弱くなった。起床直後でまどろんでいたら、「あれ?仰向けだとこれ、腰だけ沈んでね~?」となり、驚きで目が覚めた。購入直後はそんなことはなかったはず。
→ある程度柔らかめの方が横向き寝しやすい。そしてウレタンもヘタる。
よって私が今回求めたマットレスは、
横向き寝しやすい程度に柔らかめでありつつ、身体が痛くならない程度に反発力もあり、ヘタりにくいマットレス、となり、シルキーシフォンに行き着きました。
ここで改めて、シルキーシフォンの特徴なのですが。
アホみたいにコイルを詰め込み、さらにコイル上部の詰め物も最低限です。
そして3ヶ月ごとにマットレスの上下表裏をひっくり返すことを推奨しています。耐久性という意味で、これは結構信用できるなと思った次第です。
余談ですが日本ベッドの宣伝は家具屋さんがやっているものばかりです。
大元の日本ベッド社はyoutubeでもnoteの自己紹介でも「宣伝が下手」と自虐していましたが、公式noteの現在の状況が下図。
半分くらい植物の写真で驚きました。下手すぎるでしょう。
③これから
まだ「賭け」の状態とはいったものの、これ以上高級マットレスを検討するつもりはありません。家電やデバイスと違い、マットレスは技術的革新がそうそう起こらない製品だと思います。そういうモノは高いけど良いヤツを長く使うのが合理的ではないでしょうか。ゲームの結論構成、ゴール装備の視点に近いです。
今年は、このマットレスに合う枕と布団の検討に入ります。
さよなら~