諸行無常は教科書に載っている
私が中学のときの社会科の教科書に平家物語がありました。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
中二の子供でも名文だと感じたので出だしを暗記したのですが、権勢を欲しいままにした平家一族も風の前の塵のようにわずか二十数年間の栄華で滅び去ったことを後から知りました。
高校では方丈記の「淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」を学びました。世界史にも次々と王朝や国が興ったり消えたりの栄枯盛衰を繰り返しながら時が流れてゆくようすが記されています。
徒然草には、人は40ぐらいで死ぬのがいいのだ、などとあったので驚いたものですが、日本の学校教育では多感な思春期の生徒に古典を通じて無常観を教えてくれます。
日本人は桜が好きで歌にもたくさん詠まれてきました。散る桜 残る桜も散る桜、という句があるように、わずか数日で儚く消えていく桜の花に無常を感じるのでしょう。
それにしてもソメイヨシノは朝鮮が原産だ、と主張している韓国の反日の執念深さは桜らしくありません。日本は平成の始めに泡(バブル)がはじけ、今の中国は不動産バブルを政権が凍結しているらしいですが、韓国に限らず繁栄がいつまでも続いた国は存在しません。
おごれる者は久しからず、ただ春の夢の如し、猛き者も終には滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ・・・なのですから、一時的な感情で争ったり、敵を消滅すれば万事うまくいくと信じ込んで、命を自爆テロなどで散らすことがいかに愚かな行為なのかを理解するため、世界中の学校で日本の古典を選択科目に入れて、生徒たちに“諸行無常”を教えたらよいと思います。
p.s.「諸行無常」を英語で言うと何といえば良いでしょうか?
「All things are not permanent」「nothing is parmanent」というのが仏教用語ではよく使われるそうですが・・・もっと良い言い回しがあればどなたか教えて下さい。
<今日の名言>
暮らしは低く、思想(おもい)は高く。
個人は質素に、社会は豊かに。
土光敏夫
※参考(画像も拝借):「諸行無常」意味と使い方!語源や類語、英語表現を徹底解説! https://career-picks.com/business-yougo/syogyoumujou/