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野呂さんの苗床作り〜5/7自給自足カレッジ第3回目の講義と実習⑤〜自給自足カレッジ87

自給自足カレッジでは、四季折々の野菜作りだけでなく、お米の作り方も学べます。

それも飛び切りの名人に。

野呂さんは、過去13年間に15組の家族にVISONのある三重県多気町で無肥料無農薬による稲作を教えて、一組も脱落させずに、全員の入植を成功させていると言います。

その野呂さんから稲作を直接学べる機会が5月7日の日曜日にあり、お米作りを学ぶスタートの日になりました。

生憎の雨でしたが、午後1時半から4時半までの3時間の実習のうち、最初の1時間は室内で、その名人🟰野呂由彦(のろ よしひこ)さんに、お米作り学びました。

野呂さんは、まずお米作りをするという事は、どういうことかという事を話されました。

日本人の主食であるお米を作るという事は、

生きていく上での「安心」を頂く

という事だと話されます。

春の水田に一粒「種降ろし」をすれば、秋には2000倍になって帰ってくる。

私は投資の世界に37年いますが、2000倍になる投資をした事は一度もありません。
率で一番リターンが高かったのは、リーマンショック直後に、製造業派遣の会社のUTホールディングスを買って10年後に200倍になったのが、自分の経歴の中では最高の結果です。

お米は、誰がやっても多少の差はあるようですが、平均的に1年もかからずに2000倍になると言います。

昔は「天の恵み」という言葉を聞きましたが、昨今は何事も人間がやっているように物事を捉えるという風潮が人々の心に取り憑いているので、こういう言葉を聞かなくなりました。

野呂さんは、種播きとは言わずに、「種おろし」と言われます。前の年に頂いた種籾を一粒一粒田んぼに降ろさせて頂く。こういう丁寧な仕事をする事で、心がこもった作業になると言います。

種降ろしを説明される野呂さん

今、米作農家で苗床を作って種降ろしをするところは少ないと言います。おおよそ、農協で苗を買ってきて田植え機で田植えをし、秋にコンバインで収穫し終了。

人がいなくなった田植え風景

感動もなく、お金に換算すると割に合わないと、後継者もいなくなり、田畑は耕作放棄地になって行っています。20年前までは、田植えというと人がたくさん集まって賑やかだったと野呂さんは言います。

自給自足カレッジの苗床作り

野呂さんは、春になると毎年ワクワクしながら、稲作りを始めると話されます。今年はどういう年になるのだろうか。また、稲穂にたくさんのお米が実ってくれるのだろうか、と考えながら、前の年に選び抜いた稲穂から、種籾を落として、それをまた水に沈めて重いものだけを選別する、という作業を丁寧に心を込めてやると言います。

「まだ私は36回しかやっていないんですよ。」

こういう事をスッと言える方に稲作を教えて頂けるというのは、本当に有り難い事だと、この文章を書きながら一受講生として心から感じます。

実習後の集合写真

是非、ご興味のある方は、またVISONの方にも遊びに来てください。

5月以降でも、本格的に無肥料無農薬でお米や野菜が育てられる自給自足生活の手法を学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

ゴールデンウィーク以降では、5月20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。

YouTube動画(3分)

https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

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