我が家には泥棒と忍者がやってくる
これは、非日常な日々の話である。
犯行現場足の踏みどころがないとは正にこのこと。
部屋が荒らされている。確実に泥棒の仕業だ。
しかし、この泥棒は変わり者。
これっぽっちも人目を気にすることはない。
なので、いつも犯行現場に居合わせてしまう。
目が合うと「ぎゃはは」と笑って逃げていく。
泥棒の正体もうお分かりだろう、息子と娘だ。
まっ逆さまのおもちゃ箱。
ひらひらと舞うおりがみとティッシュ。
いたるところに貼られたガムテープ。
二人の相乗効果で犯行に拍車がかかる。