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マハトマ・ガンジーに学ぶ「影響力の輪」。
こんにちは。現在、就職活動中の学生さんに向け、仕事体験会をおこなっている。当社の仕事について知ってもらうのと同時に、当社のことも知ってもらうのが目的。そして、良き仲間に出会う場でもある。
マハトマ・ガンジー。
「人を見たら泥棒と思え」という言葉がある。世の中にはなかなか人を信用することができない信頼することができない人がいる。そのような人が上に立ってしまうと大きな問題が発生する。権限を移譲できなくなり、仲間と呼べる存在はいなくなり、孤立して自分の考えだけに固執していってしまう。
7つの習慣でも数多く書かれている。スティーブン・R・コヴィー博士は「第1の習慣:主体的である」で、マハトマ・ガンジーを例に挙げて説明している。以前にもこのno+eに記したが、その引用の続きとして、イギリスがインドを支配下に置いた際の、ガンジーの行動について詳細に描かれている。
そのとき当のガンジーがどうしていたかというと、田畑を歩き回り、静かに、ゆっくりと、誰も気づかないうちに、農民に対する自分の影響の輪を広げていた。ガンジーに対する支持、信頼、信用が大きなうねりとなって農村部に広まっていった。彼は公職に就いておらず、政治的な立場もなかったが、その勇気と思いやりによって、そして良心に訴える説得や断食によって、ついにイギリスを屈服させ、大きく広がった影響の輪の力で三億人のインド人に独立をもたらしたのである。
「第1の習慣:主体的である」影響の輪を広げる
より引用
ふたつの言葉。
先日、部内昇格を予定している方と飲みに行く機会があった。その際に管理職等級になる際に一番最初に考えないといけないことはなにか、という問いをもらった。色々と考えた挙げ句、ふたつの言葉を贈った。ひとつは、管理職になった日から後継者を探すこと。そして、権限の移譲をおこなうこと。
また7つの習慣を引用したい。第1の習慣には「三〇日間テスト」が用意されている。そこで書かれているのが「小さな約束をして、それを守る。裁く人ではなく、光を照らす人になる。批判するのではなく、模範になる。問題をつくり出すのではなく、自らが問題を解決する一助となる」なのである。
影響の輪を広げる。
7つの習慣のこの章を読むたびに思い出す人がいる。その方はまさに上記のようであり、また、多くの問いを発する人でもある。逆に、犯人探しをしようとする人、共同で解決しようという姿勢ではなく、ただ批判だけを繰り返す人もこの世には少なからずいる。人望が誰に集まるかは一目瞭然である。
声の大きさが影響力の輪とは必ずしも相関しない。人間の持つ能力、自覚、想像、良心、意志は、ただ単に自分の思いだけを伝えればよいわけでもない。上述の第1の習慣「影響の輪を広げる」には独裁的な社長に対する影響力の輪の広げ方も刻々と記されている。この部分はかなり好きなパートだ。
価値観の上意下達。
どんな人にも必ずや光り輝く部分が存在する。少し仕事で失敗したからといって、人生や生き方にまで否定する必要はまったくない。多様性の時代に多様な生き方を選択する。それが組織の価値観に沿っているのであれば、シナジーを生み出せる可能性は、限りなく高くなっていくのではないだろうか。
そのためには、組織の価値観をしっかりと上意下達していくことが重要でもある。年に一度の恒例行事のメッセージだけでなく、ガンジーのように田畑を歩き回ることも重要なのかもしれない。今、タッグを組んで全国を回っているバディとともに、影響力の輪をさらに広げていければと思っている。
最後に。
今、採用活動においても、この7つの習慣を含めて掲載文言を考えたりしている。人間として大事な要素が7つの習慣にはすべて表現されている。この駄no+eをご覧の皆さまはすでにご承知おきではあるかと思う。少しずつでもその影響力の輪を社内のみならず外部へも広げながら、活動していきたい。