面接における第Ⅱ領域の尊さ。
こんにちは。基本的に人見知りな性格でもありますので面接では応募者さん以上に緊張しています。だからこそ準備を怠らないように気をつけているのです。
面接官としてのセルフコーチング。
管理職としてもう四半世紀近いので同じくらい面接歴も長いです。いくら回数を重ねても馴れないものは馴れない。毎回のことですが履歴書を読み込み職務経歴書を読み込み作文を読み込み適性検査を読み込んでいきます。そのうえで進め方を組み立て、聴きたいことをまとめ、当日を迎えるわけです。
レゴ®シリアスプレイ®ワークショップの際のファシリテーションと同様に、応募者さんとの対話をしながら自分の内面との対話もおこなっている。また、終了後にはいつも自分自身のリトルと向き合ってフィードバックをもらっています。反省点は数多い。次に繋がるためのまさにセルフコーチング。
面接は第Ⅰ領域。事前準備は第Ⅱ領域。
応募者さんのため、そして自分自身のためにも、改めて面接官として大事な要素をここで書き出しておきたいと思います。
応募者さんの人生を決める大事な場面でもあります。持っているファシリテーション能力やコーチング能力を存分に活かすには何度も書いているとおり事前の準備がとても大事だと感じます。面接が第Ⅰ領域であるとするならば事前準備は第Ⅱ領域です。スティーブン・R・コヴィー博士の言葉が響く。
第Ⅱ領域については以下のイメージを御覧くださいませ。
幸せなマッチングとは。
それでも面接時は様々な事柄が発生します。ストーリーを組み立てていても応募者さんの何気ない言葉によって「この内容をもっと深堀りしたい」という欲求に駆られることもある。何より面接は、お互い貴重で限られた時間のなかで実施するのです。時間という要素も非常に重きを置く必要がある。
そうして生まれた関係性からマッチングすることが幸せかどうかを双方で計っていく。面接とはそういう空間なのだと常々思っています。SNSでたまたま見つけた書籍を図書館で借りて読んでいて、ことエンジニアのマッチングについて深く考える機会がありました。思った以上に勉強になりました。
泥臭い姿を見せ合うからこそ。
書籍内でも書かれていたのですが、大事なのはやはり、自分自身の強みと弱みを理解すること。そして、理解したうえで強みが現在の仕事のどこで活かされているのか、弱みをどう克服しようと思っているのかを自己分析できていること。コンピテンシー面接を意識して、毎回聞くようにしています。
自分でレールを敷ける人物の特徴。それは誰よりも自身を知っておりそんな自分を好きだってことかもしれません。だから泥臭い姿を見せ合う。すべては人がすること。間違いもミスもある。これからも面接官として応募者さんと、そして、自らとも真摯に向き合い、注意深く観察していくつもりです。
最後に。
パリオリンピックもラスト。競技によってはわずか数分という短い時間にすべてをかけている。でも事前準備と呼べる時間はたぶん4年間。第Ⅱ領域の尊さを今、噛み締めています。