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共働き子育て夫婦の働き方・キャリアにおけるジェンダーギャップ調査から考える不平等感の拭い方
Indeed Japan株式会社が、共働き子育て夫婦から考える「働き方・キャリアのジェンダーギャップ解消」に向けた有識者会議のレポートがリリースされました。(https://jp.indeed.com/press/releases/20240918)
内容をざっくりまとめると、まだまだ共働き子育て夫婦のジェンダーギャップはあり、やはり女性に負担が偏っているという内容です。
正社員として働いてきた人の中で、第一子の出産や育児をきっかけに、「仕事や働き方を変えた」女性は約3人に2人(62.3%)にのぼる一方で、男性は34.5%にとどまる。
正社員夫婦において、家庭における育児分担割合は平均「夫4割弱:妻6割強」で負担が女性に偏っている傾向。
でも、ここ数年でやはり目覚ましく夫が育児・家事に参加してきていると思います。
周囲の同僚・友人を見ていても、自分が出産した頃(2022年)以降、子どもが生まれた男性は全員育休取得しています。本当に全員。改めて考えるとすごい進歩だ。(取得期間はまだまだだな、という人が多いですが…)
そしてジェンダー格差を嘆くより、下記について言いたい。
50:50になることが平等ではない
不平等だと感じない落とし所を探そう
夫婦でキャリアの話し合いしてみよう
50:50になることが平等ではない
平均値で見ると、妻に負担がかかっているのですが、
個別で見ると、夫の負担のほうが大きいと回答している方も結構いるんです。
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つまり、家事・育児の負担が完全に折半であることが正なのかというと、それを考えるには各個人のワークライフバランスや、家庭ごとの稼ぎ方を鑑みないといけません。
また、スキルもあります。例えば今まで全く家事をやっていない人は新卒と同じ。新卒と中堅社員で業務量を目先だけ50:50にしても家庭という会社は回りません。
業務量を50:50の負担にすることが理想ではなく、我が家の運用速度が爆速になる理想を探す必要がある。
あと、総数100の内訳を2人で折半せず、外注やデジタル化で80,70に減らすことで、とっても軽い100にできるかも。
不平等だと感じない落とし所を探そう
レポートでは、保育園呼び出し対応は妻が多い。
これだけ見ると不平等に感じますよね。
でも例えば我が家は、呼び出し対応やそのまま子どもを病院に連れて行くのは夫が多い。フレックスかつ一人作業時間の多い職種で中抜け調整しやすいためです。
私は打ち合わせが多く、柔軟に業務時間を動かすことが難しいですが、有給数は夫より多いため(勤続年数が多い)休みを取るのは私の方が多い。
我が家はお互いの有給日数を把握しあっていて、次の有給付与日まで、2人とも数日の余力が残るように調整することを目標にしています。
そうすると実質、私のほうが有給を消化しまくることになるのですが、私は当日の急な業務調整にハードルがあるので、それに比べたら翌日以降の有給はまだマシ。
そして中抜けしている夫は仕事が終わらない場合、夜間や早朝に仕事を追加で対応するので、お互い大変だね…と痛み分けの感情が強いです。
先に述べた表面上の工数・頻度の負担率を平等にするのではなく、自分だけが犠牲になっていると感じない、感情負荷の50:50がポイント。
夫婦でキャリアの話し合いしてみよう
感情の負荷を平等にするためには、やはり話し合いがかかせません。にんげんだもの、共有して相互理解を図っていきましょう。
レポートでも、両立やキャリアについて話す必要は感じていても、実際に話せている人ってとっても少ない。
日本の家庭の一番の問題ってここだと思います。
仕事を家庭に持ち込まない、というのを実業務だけじゃなくて会話としても持ち込まない文化があるよなぁと…。
持ち込まないのは会社でのイライラと、残業だけでいいと思うんですけどね。笑
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お互いに遠慮して自分のキャリアや理想の両立姿を話さずに、内心自分の方が割に合わないとクサクサしてしまいがちですよね。
相手を思いやりつつ、家族としての最大パフォーマンスを目指して正直な気持ちや形になる前のふわっとした気持ち、もやもやを夫婦で話し合えるのが理想です。
自分も裏でブツブツ言ってしまうことがあるので、姿勢を正そうと思います。笑