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保育士から感じた全ての仕事を成功させるカナメ

先日、子どもの担任の先生が退職されるという話を伺い、ついでにちょっと立ち話をしたところで感じたことがありました。

保育士は続けるが、園は退職されるということで、他の職種にもよくある職種は変えずに会社を転職する形です。
それ自体は有り得る話ですし、働き方・成長・給料・職場関係など理由も人により様々ですのでそれを悪いとは思いません。
保護者としては良い先生だし、子どもも懐いているので、とても残念ですが、それとこれとは別の話。

ただ、日頃の仕事の姿を見ていて、(保護者から見える姿はほんの一瞬ですが)子どもが通園している保育園の先生は、ビジネスとしての土台が不足してる方が多いなと感じます。
現場というよりその上が原因な気もしますが、経営層が保育園に話を落とすのが遅い。その際に保護者や関係者への事前周知・情報が不足している。保育士同士のコミュニケーションツールや習慣が弱い、など。

今回、担任の先生が退職したい理由もそこが改善されたら違っただろうなと思いました(素直に保護者に転職理由を話してくれた先生…私が聞き上手だったということにしておこう。笑)

園内部の問題はわからないですが、先生同士の雰囲気もとても良く、
実際、自分でどんどん発信・動いている先生はすごく上手く働いていらっしゃるように見えます。
専門スキルが特化している業界こそ、ビジネススキル的な仕事の進め方って習得する機会ないよなぁと思ったり。(保育士とか教師って、仕事の進め方の勉強より、教育法とか育児とか子ども理解とか、専門スキルを磨くことを求められますしね)

全ての仕事には専門スキルというものがありますが
専門スキルだけでは仕事は出来ません。
むしろ、基盤となるビジネススキルがあればどんな仕事でもある程度のパフォーマンスが発揮できる、と思います。

報・連・相とか新卒が叩き込まれると思いますが、個人的にここを押さえるとぐっとシゴデキ(死語)になるなと思うのがこの2つです。
・納期からのスケジュール計算
・幅広いネゴシエーション

・納期からのスケジュール計算

何かプロジェクトを進める役目の人だと無意識に出来るスケジュールの逆算ですが、日常の些細な業務全てに当てはまることです。
水道代の支払いとか、食材の賞味期限とか。
納期というオシリを意識してそこからいつまでに何をやるべきか。
スケジュールを組むにはタスクを洗い出せないと決められないんですよね。
例えば賞味期限が明日のひき肉がある。
今夜ドライカレーにして使おう。
ドライカレーにはあと何の材料が必要か。
誰がいつ買い物に行くか。
夫に頼むなら何時までにLINEしたらいいか。
ご飯はいつ炊くか…。
わからなかったら人に聞けばいいんですが、とにかく全容の概算をつけれるくらいの情報を集めてそれぞれいつまでにやるのか決める。
子どもの園では、保育士が知らない情報が多い、後出しの情報でスケジュールが変わるということがよくあります。
この場合、経営側や園長が悪い、だけでなく、保育士側も自分から情報を取りにいく、スケジュールを前のめりで決めるという姿勢が大事だと思います。どんどんアラートという名前の正当な文句を言う。

・幅広いネゴシエーション

日本古来の仕事の進め方って全員にお伺いを立てるネゴ文化だなと思います。1つの業務を複数人で協業している事が多いし、関係者が私は聞いてない!と怒る人も多い。
そして聞いてないことで対応が後手に回ったり、他の業務の調整が必要になったり、怒った人を宥める無駄な対応が増えて、さらに信頼関係も悪くなる…。
報・連・相と一緒にも見えるんですが、報・連・相って対上司の印象ないですか?レポートラインにだけ言っとく、みたいな。
どちらかというと、今後ボトルネックになりそうな人を先に潰しておく、というイメージに近いです。

影響しそうだな、と思った人には先に触れておく。頭出ししておくことで、攻略しがたい相手にこそ話が通りやすくなったりします。
例えば急に写真を無料DLから、有料販売にするなら保護者に事前告知するべきでは…(実話ですw)あとで個別に質問や文句をばらばら受ける先生たち…大変だと思います。
決定事項・悪い話こそ、先に言ったほうがいいです。笑
色んな人に根回しする文化、正直粘度高くて面倒だなと感じます。特に若い時はルールなんだからそこに感情はいらないだろうと思ったりもしました。
ですが、所詮ひと対ひとで成り立つ仕事をしているうちは、その感情を排除することは出来ず(自分が出来ても人に同じものは求められない)、どうやって乗りこなしていくか、が必要な考え方です。
嫌ならAIとだけ仕事が出来るようなスキルを身に着けよう。

少し話が逸れますが、今回の話を書くにあたり、思い出した動画を紹介します。鬼時短の著者小柳はじめさんの時間削減の話は、時短の技というより、古くからある企業の業務活動の中で、手戻りなく印象良く仕事を進めるには、という感じの話で、まさにこれが不足してるんじゃないかなと思いました。

特に14:06あたりのオプトアウト稟議システムのすすめ、の話。
これは決裁者に全員にネゴる話なんですが、決裁者でなくてもこの考え方、使えます。
関係者全員にネゴなんてこの令和に何言ってるんだ、そんな文化こそ変えていくべきだという考えは両手を上げて賛同します。
しかし残念ながら、明日すぐに全て変えることは出来ないですし、しばらく日本古来の(THE JTC)やり方を踏襲しながら上手く回していくことが大切だと思います。

転職される先生には、良い会社(園)との出会いがあることを祈ります。
(でも自分で変えられるところも沢山あったと思う。そこは次頑張ってほしいな)

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