歩きながら見つける新しい自分:哲学散歩のすすめ
日々の喧騒から離れ、自分自身と向き合う時間を持つことの大切さを感じたことはありませんか?私たち現代人は、常に情報に囲まれ、忙しない日々を送っています。しかし、たった一歩外に出て歩くだけで、新しい発見や気づきを得ることができるのです。今回は、私が実践している「哲学散歩」について、その魅力と効果をお伝えします。単なる運動としての散歩ではなく、心と体を解放し、創造性を刺激する特別な時間の過ごし方をご紹介します。
今日は少し趣向を変えて、歩きながらお話しさせていただきます。普段はコンデンサーマイクを使って収録していますが、今回は外の空気を感じながら、リアルタイムでお届けしたいと思います。音質の違いは歴然としていますが、これもまた一つの魅力だと捉えていただければ幸いです。
哲学散歩の魅力:新たな発見と創造性の源
私は今、京都の二条駅から自宅へと向かう道を歩いています。この道のりを「哲学散歩」と呼んでいるのですが、これは単なる散歩以上の意味を持っています。京都には有名な「哲学の道」がありますが、私の哲学散歩はそれとは少し異なります。哲学散歩の魅力は、歩くことで得られる効果にあります。多くの音楽家、文学者、学者たちが歩きながら発想を得てきたことは、よく知られています。
私自身、ピアノの前に座って曲を作ろうとしても、なかなかアイデアが浮かばないことがあります。しかし、歩いている最中や即興演奏をしているときに、突然インスピレーションが湧いてくることがあるのです。これは、歩くことで無意識の状態になり、意識の外の感覚を感じやすくなるからです。普段は気づかない音や匂い、景色の変化に敏感になり、それらが新たな発想のきっかけとなるのです。例えば、今歩いている道でも、改修工事の音や金属音、そして突然の静寂など、さまざまな音が耳に入ってきます。匂いも変わり、視覚的な情報も刻々と変化していきます。これらの外界からの刺激は、実は非常に豊かな情報源なのです。
意識外の感覚を取り入れる:新しいルートの発見
しかし、人間の脳には、必要以上の情報を取り込まないようにする機能があります。特に、いつも同じ道を歩いているとき、私たちは無意識のうちに多くの情報をシャットアウトしています。これは脳を守るための重要な機能ですが、同時に新しい発見や気づきの機会を逃してしまうことにもなります。そこで、哲学散歩をする際には、普段歩かないルートを選ぶことをおすすめします。新しい道を歩くことで、脳は自然と周囲の情報に注意を向けるようになります。今回の散歩でも、思わぬ発見がありました。例えば、今まで気づかなかった銭湯を見つけたり、静かな住宅街に入ったりすることで、新鮮な刺激を受けることができました。このような新しい体験は、私たちの精神を開放し、閉じこもりがちな心を外に向けてくれます。そして、それはわずかな時間と労力で得られるのです。特別な道具も必要なく、歩きやすい靴さえあれば十分です。
散歩がもたらす意識の変化:集中から分散へ
哲学散歩の面白さは、意識の変化にもあります。普段の生活では、一つのことに集中することが求められることが多いですが、散歩中は意識が分散する状態になります。これは、創造性を高める上で非常に重要な要素です。例えば、今この瞬間も、私は歩きながら即興で話をしています。周囲の環境に反応しながら、次々と浮かんでくる思考を言葉にしていく。この過程自体が、一種の創造活動なのです。このような即興的な表現は、単なる情報伝達以上の価値があります。聞いている方々に、何か新しい行動のきっかけを提供できるかもしれません。例えば、「今日は普段と違う道を歩いてみよう」とか「買い物に行くときのルートを少し変えてみよう」といった小さな変化から始めてみるのはいかがでしょうか。
言葉の力:身体性を伴うコミュニケーション
ここで少し、言葉の力について考えてみたいと思います。私たちが使う言葉には、確かに限界があります。しかし、その言葉を発する順番や選び方、そして声の調子や息遣いなど、言葉以外の要素も含めて伝えることで、より豊かなコミュニケーションが可能になります。これは「技(わざ)言語」と呼ばれるもので、言葉だけでなく、身体的な動きや特定の技術を含む表現方法です。例えば、この散歩しながらの配信では、私の歩く速度や息遣い、周囲の音なども含めて、一つのメッセージとなっているのです。このような身体性を伴うコミュニケーションは、単なる情報伝達以上の効果があります。聞いている方の心に直接響き、新しい行動や思考のきっかけを与える可能性があるのです。
散歩がもたらす健康効果:心身のリフレッシュ
さて、哲学散歩の効果は精神面だけではありません。身体的な健康にも大きな影響を与えます。特に、冬から春にかけての時期は外出する機会が減りがちですが、散歩は手軽に始められる運動の一つです。私の場合、話しながら歩くことで、より多くの体力を使います。これは、一石二鳥の効果があると言えるでしょう。体を動かしながら思考を巡らせることで、心身ともにリフレッシュできるのです。また、京都のような歴史ある街を歩くことには、別の魅力もあります。大通りから一本裏道に入るだけで、騒音が遮られ、静かな空間が広がります。このようなメリハリのある環境の中を歩くことで、さまざまな刺激を受けることができます。
結びに:行動を変えるきっかけとして
最後に、私がこの配信を通じて伝えたいことをお話しします。それは、知識や情報を伝えることよりも、皆さんの行動を変えるきっかけを提供したいということです。散歩という簡単な行動から始めて、日常生活に小さな変化を加えてみる。それが新しい発見や創造性の源となり、ひいては人生をより豊かにする可能性があるのです。私の即興的な話し方や、散歩しながらの配信という形式自体が、そのようなメッセージの一部となっています。言葉で直接表現できないことも、このような形で伝わることがあるのです。
皆さんも、今日からちょっとした散歩を始めてみませんか?普段と違うルートを選んでみるだけでも、新しい発見があるかもしれません。そして、その小さな変化が、あなたの人生に新しい風を吹き込むきっかけになるかもしれません。
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