環境でポリコレになっただと?ちがうねッ‼こいつは生まれついてのDEIだッ‼
8月24日、concordというゲームが発売されたが、steamの最大同時接続数が全世界で700人に満たず発売から10日で販売中止が発表、二週間でサービス終了となったらしいですね。「らしい」ってのは当然買ってないし、そもそも発売もサ終も話題にならなければ知らなかったという意味です。
誰かの仕事が無残な結果に終わるのは本当に悲しい。
一応、公式の発表は単なるサ終ではなく可能性を模索し次に繋げる示唆ともとれるが、今回の件は本当に悲しくて爆死とかいって笑えないレベル。
売れなかった理由についてはYouTubeとかXで有識者が色々と考察してくれてますが、やっぱりちょいちょい言われている「ポリコレ感が強いキャラクターデザインが受け入れられなかった」ってのが原因じゃないと思うのよ。
結論から言うとポリコレの影響はあるものの毒にも薬にもならない無意味な要素だったから売れなかったんじゃねーのかな。
確かにこのゲームのキャラクタービジュアルは地味めで、キャラで売ってくヒーローシューターってジャンルの中では他タイトルに比べて魅力的なキャラは少ないかな、というのが第一印象。
でもポリコレ色(最近じゃDEIって言うのか)が濃いかというとAPEX、VALORANT、overwatchと比較して多少有色人種多めとはいえ、ぶっちぎりかと言うとそれほどでもないでしょ。
じゃあ逆に同じようなゲームでルッキズム全開の美男美女、マッチョなタフガイ、ロリkawaiiガール、イケオジ、叡智なお姉様だったとしてヒットしたかというとそんなことはないよねって話。
FOAMSTARSというゲームをご存じだろうか。
今年の2月にスクエニから発売されたTPSで、ポップなビジュアルと射撃で地形が有利になっていくシューティングゲームという点でスプラトゥーンとよく比較されていた。
このゲームのキャラクターってアニメ調とはいえ、ポリコレ感が薄くルッキズム強者の美男美女揃い的なデザインなんですよね。
でも、スプラトゥーンとかいう超絶覇権ゲーには太刀打ちず、現状は過疎が進んでおり、10月から元々約4000円だったのを基本無料に変更するほど苦戦してるらしい。せっかくだから無料になったら皆で遊んでみよう。
結局のところconcordが不振だった最大の理由は
覇権ゲーのレッドオーシャン状態で無料ですら付け入る隙がないシューティングゲー市場に、買い切りパッケージと地味だが順当に遊べるという10年近く前の装いで挑んでしまった点っすよ。
後発シューティングとして生き残る(既存ゲーからプレイヤーを勝ち取る)ための要素がなくプレイヤーが集まらないという、今のゲーム業界に蔓延する閉塞感が直撃した珍しくもない話ですよね。
今回こんなに話題になったのは悪過ぎた初動を受けて超絶早急に見切りをつけた経営判断であってゲーム内容の良し悪しはそんなに関係ない気がする。
この判断した経営陣スゲーな、大企業パワーだなと思う一方で8年かけた仕事が2週間でちゃぶ台返しされたことを考えると、一会社員としてやり切れない思いです。
つーか「覇権ゲーから完全新規タイトルに乗り換える理由」っていうのをプレイヤーに提示するってマジで不可能に近いやろ。
基本無料のタイトルも多い中で、オーバーウォッチだってレインボーシックスシージだって今から新作としてパッケージ版で発売されたら厳しいでしょう。
とはいえ、DEIが濃いめのキャラデザに関して、今回のやり方は称賛すべきだと思う。
既存タイトルのキャラクターがポリコレ配慮の影響でキャラクタービジュアルがイマイチになったり、急にLGBTQが出てくる度に言われる「ポリコレ推進したいなら新規タイトルでやってくれ」という意見を現実にしてくれた。
この点は大きく評価したい。
ただ、新規タイトルでやれといったゲーマーも、多様性と包括性が必要だと主張した活動家も、「やりたいゲーム」の提案じゃないから特段売上には貢献しなかったし、他タイトルとの差別化にもならなかった。
それだけのこと。(王直属護衛軍)
あとポリコレとかルッキズムとか書いてて思ったんだけど、
現代の「一般的な美醜感覚」が記録されずにDEI的な言説ばっかり記録されて、1000年後とかに歴史家が「2000年代初頭から世界的に美醜の感覚が変わり、有色人種や太った体形、整わない顔立ちが美しいとされるようになった」とか言ってたらウケるよね。
いわゆる平安美人って言われるのもこういうノリでそういう絵柄がなんか流行ってただけとかだったら当時の人はめっちゃウケてると思うよ。
皆も1000年後の教科書に絶世の性自認美女(男性)として載るように頑張ってまいりましょう。