「ジョコンダ夫人の肖像」読了。
時間を見つけては、児童文学を読む趣味は続けています。「ジョコンダ夫人の肖像」。1970年代の作品で現行では文庫化もされていないのだけど、非常に気になっていたので中古で購入。
ものすごく面白かった。ダヴィンチと弟子の史実を元に、大幅に脚色して語られるストーリーは、むしろ非常に現代的な構造になっていた。
登場人物も、それぞれに対比するような人物を立てていて、その中で考えさせるような作り。短く区切られた一つ一つの章、それぞれに、非常に示唆に富んだ話が盛り込んであり、これはもうどう作ったのだろうかと、いちいち感動してしまった。なおかつ、シンプルな筋で、子供にも伝わるようにできている。映画のようにシーンも浮かんでくる。
文庫化して欲しいし、今こそ読まれて欲しいなと思いました。ここ数年の読書の中でも、こんなに特別な時間はないというくらい大感動してしまいました。
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