ストマ閉鎖手術からの退院完了系:潰瘍性大腸炎からの大腸全摘日記㉟

結局、皆んなにビビらされまくってた排便障害も想像してたより全然マシで、これといったトラブルもないまま退院に漕ぎ着けた。スムーズといえばあまりにスムーズ、有り難い話なのに「…良いのか?これで」などと考えてしまうのが、そもそもの生きて行く上でのストレスなのかも知れない。「努力して然るべし」的な。

これ受ける為に退院日が2、3日後ろに押した栄養指導、ストマ閉鎖前に比べてどれくらい制限が緩和されるのか?と期待するのが人情だと思うけど、席に座って渡されたのが前回の入院時と同じ資料だったら、誰しも「えっ?」って思うはず。

それまでに看護師さんやら先生から「食べるものには特に制限はない」と聞いてたけど、「どうしても詰まるリスクを避けたいなら、閉鎖前の制限を徹底してみたら?あとは実際に自分で食べて試すしかありません」と、誰でも言えるやろ!と言いたくなるような指導内容で、腹立つよりも「そんなことしか言えないくらいに色んなことが解明されていない」ことを理解出来た。何かあった時の責任逃れとかではなく、本当に分からないんだと思う。

ストマ生活時代も、大腸全摘する前も、最終的には自分で試行錯誤して慣れて行くしかないことが凄く多かったけど、今後の人生も同様っぽい。

ストマ生活時代、胃〜小腸の先で行われていることを目の当たりにして来てたので、「よく噛む」のは当然として「腹八分目で済ませるべし」なのはよく分かるし、可能な限り徹底しようと思っている。アルコールは言うに及ばず、何ならもう一生、キノコ類もごぼうも食べなくても良いかも知れない、と思うくらいに食事制限にもストレス感じて来なかったので、「そうする」って決めても大して辛くなさそうだし。


術後、体力の低下は全く感じてなかったけど、駅からの道中、背負ってるリュックも、行きよりも軽くなってるはずの手荷物も、エラい重く感じたということは、多少は体力も落ちてたのかも知れない。

握力やら両手のコントロール度の低下はほぼ感じず、退院当日の夜からわりと思った通りに弾けてたと思う。特に、入院前に「かなり掴めて来たのでは?!」と感じてた、右手の指先が弦に触れる感覚が変わってなかったのにはホッとした。ピック持っても凄い違和感はなかったし、まだ弾いてないエレキもそこまで問題ないはず。

そんな感じなので、極々普通の生活が送れそうだけど、退院する日に主治医チームの皆さんが来て下さった時に「体の中を縫った糸が溶ける(?)までに3ヶ月くらい掛かるから、それまで運動はウォーキングくらいにしておいて」と言われて、それなりに体に負担掛かる手術だったことを再確認した。

しばらくは新生活に向けて曲を仕込んだり練習したりで、ちょっとゆっくり目で過ごそうと思っている。

いいなと思ったら応援しよう!