出会いとは
私は
高校生の頃に
図書室で出会ってしまった
世阿弥が好きで好きで
ただただ世阿弥の感覚に触れたくて
学生能からはじめ
今も
3人の
子どもたちと共に
能のお稽古を続けています。
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過去には
雅楽の
篳篥をやっている祖父から
「能楽なんて見てもわからんもん、何が面白いねん!」
と。
日本酒Barで働いていた頃には
若手歌舞伎役者さんから
「え!あなた能やってるの?変わってるね!」
と言われました。
'
門外漢ならまだしも
同じ日本の伝統芸能の枠の中にいる人からも
そんな風に思われている現状。
'
封建時代
武士の式学であった
能楽は
日本文化や
伝統芸能のなかでも
身近に感じられない
特殊なもの
だったのでしょう。
'
寺子屋でも
論語と並んで
謡曲を使っていたというのに
不思議なものです。
'
私は
世阿弥が好きで
能のお稽古をはじめました。
'
何故って
世阿弥の言葉に
撃ち抜かれたから。
「この芸は 心から心へ 伝ふる花」
'
世阿弥の言葉は
「秘すれば花」
「初心忘るべからず」
など、
有名なものはたくさんありますが
'
この
心から心へ
という部分に
魂が震えるのを感じました。
'
600年以上
時を隔てても
かわらぬものは
確かにあって
人と人のつながりや
心の共鳴は
形すらも
かわってはいない。
'
そんなドキドキ。
'
モノゴトというのは
とてもシンプルなもので
世阿弥が好きだと
難しいと言われる
能の言葉『謡(うたい)』が
楽しくなってしまいます。
'
そして
子育てをしていると
能の登場人物の説明と共に
日本の歴史や
史跡
民話に触れさせてあげられる
絶好のチャンス。
'
一石三鳥の
お稽古事ではありませんか!!!
'
そして
もうひとつ、
世阿弥の言葉で
心を鷲掴みにされたものがありました。
それはまた、
別の機会に。
↑高校の図書室にあったものと
同じシリーズの最新版。
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