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私に効果があった英語学習法
実際に誰かに評価してもらったわけではないため、あくまでも私が効果を実感しただけの自己評価ですが、これまでを振り返って書いてみます。
私は、やり直し英語を始めて2年8ヶ月くらいです。
それ以前はTOEIC270点をとって以降「あきらめ期間」を長く過ごしたため、おそらく中1レベルも無かったと思います。そもそも語彙力が悲しいくらいに無かったですから。
その私がこれまで行ってきた学習は独学で、主に文法学習です。それが満足できるレベルになったため最近語彙学習に力を入れ始めました。Speakingは発音を本で学んだ程度、Listeningはこれからです。
このような状況ですが、これまでで効果があったと感じたものは以下4点です。
それぞれ説明していきます。
①英文法学習
そもそもが Web上で新しい文法解釈に触れたのが、英語に面白さを感じたキッカケでした。学校で学んだこと以外の解釈をしても大丈夫なんだな、と。それからはいろいろ見て多様な解釈に溺れそうになりながら、自分の英文法「masa英文法」解釈を作って育てていくことに決めました。自分が使うためのルールを作ることで、もちろん失敗もありますが、成長を実感できて、それが楽しさに繋がり今に至っています。
私は「感覚派」ではありません。もちろん英語を多用できる環境で時間をかければ多少は感覚が身につくかもしれませんが、日本に居ながらとなると自分ルールの確立が重要だったと、今は感じています。②③は、この①のための学習法と言えます。
最近になってようやく「masa英文法」が満足できるところまで成長しましたが、まともに文法書を制覇できているわけではありません。引き続き自分の解釈で大丈夫なのかを確認する作業を続けていきます(手持ちの3冊は確認したいのですが、まだ1冊目の前半です)。
②読書
読みたくても読めない。これが私の難関でした。
Readersシリーズの初心者向けの本から読もうと思ったのですが、Level1 どころか Starter レベルでさえ厳しくて読めない状況が続きました。初心者向けニュースのLevel1なんて、まったくダメ。諦めて絵本のようなものを買ってみても、辞書を引きながらやっとで読んで、しかも正しく読めたのか不安になる始末。それでも絵本の下は無いため、絵本レベルの本を読み始めました。
ただ、絵本レベルでも結構コストがかかりますので、この時「英語多読の森」という多読向けのサービスが重宝しました。
まずは1〜2ヶ月で良いと思います。数十冊読んでいると、多用される表現が気になります。その表現を辞書でしっかり調べるなどして自分のモノにできたと感じると、絵本レベルが読めるようになっていきました。本の内容自体は正直いって面白くありません。ただ、小さい子供に教えるなら、こう伝えればいいんだな、とか、こういう表現の仕方があるんだな、といった見方で興味深く読みました。だけど数十冊も読むと、興味を感じる部分がなくなっていき苦痛になっていきました。
それでもReadersシリーズが読めるようになれば、好きな本を買ってもいいし、サービスを継続してもいい、選択肢が増えていきます。
読書の良いところは、「その表現が使われる状況がしっかりわかること」です。そして絵本レベルの英文であっても相手に伝えることができる、と気づかせてくれることです。
ただ、文法学習にのめり込み読書時間がとれなかったことと、あまり面白い本に出会えなかったために、使わない期間が多くてサービスは止めることにしました。手持ちのReadersの本が一冊読めたことも決め手になりました。自分のレベルアップを実感する度に1ヶ月だけサービスを使う、という使い方なら良いかもしれません。
また、辞書の例文を読むことも読書の一種です。ただ、用法を知る上では良いのですが、使われる状況がイメージできないものが多いため、正しく理解できたか不安になります。正しく理解するためには、読書の中でそのような表現を見つけて学ぶのが良いと思います。
もう一度言いますが私は「感覚派」ではないため、単に多読するだけでは効果が薄いと感じます。文法や語の意味イメージを意識しながらしっかり読むことを意識しています。「①の文法学習に活かすために読む」のが私の読書方法です。「masa英文法」の解釈が通用するか試しながら、もちろん読書自体も楽しみながら。
私は日本語でも読書は速くないため、多読はそもそも向いていないと思います。多読と言えるほどに読むためには、どれくらいの時間がかかるかわかりませんから。
感覚派の方なら、あまり考えなくても多読を通して表現を掴んでいけるのだろうなと思っています。1つ1つの効果が薄くても積み重ねることで効果が倍増して発揮されると思います。
③アウトプット
「masa英文法」を試してみる実践の場です。
下手な英語に付き合ってくれる相手がいるならば、実際にやりとりすることでアウトプットの機会が得られると思いますが、それも相手次第で、期待できる効果が得られるかはわからないと思っています。自分に合う合わないもあるでしょうから。
今はレベルの高い翻訳アプリが無料で気軽に使えますので、初級レベルの私は翻訳アプリに対してアウトプットするだけで、かなりのことを学べると思っています(翻訳アプリが、どのような意味で受け取ったかを日本語で教えてくれるのですから。Googleさん、Appleさん、DeepLさん、それぞれ受け取り方が違って勉強になります)。
ただ、機械に向けて練習できても、次に躊躇するのが精神的なものでした。誰かと会話する勇気が出ない。私は、このNoteに英文を載せることで、誰かの目に触れるという経験を重ね慣らしていきました。この誰にかわからないけれど相手に伝えようとする行為が、「自分が本当に伝えたい表現の方法」を知りたい気持ちを育て、①の文法学習に力が入りました。
そして、長文でも翻訳アプリが理解してくれることが増えてくるにつれて自信がついてきて、先日英文メールでやりとりできるまでになりました。もちろん翻訳アプリのサポート付きですけど、結構自力で書けた部分もあります。
ちなみに、やりなおし英語を始めて1年後からNoteへの投稿を始めていますからNote歴は1年8ヶ月。初期の英文は、翻訳アプリを沢山使い何度も書き直して書き上げ、英文チェッカーにもかけましたが、それでも自分が伝えたかった意味になっていなかったり、翻訳アプリの日本語はそれっぽくても変な英語だったりしていたように思います。過去の英文が残るのは恥ずかしいですが、私は早く成長したいと感じて頑張れました。
また、ずっとアウトプットを続けるよりも、自分に足りない部分がある程度見えた時点で筆を置き、一旦①の文法学習に力を注いで、ある程度学んでからまた再開するというサイクルがよかったです。執筆は結構時間がとられますから、なかなか文法学習に時間を割けません。私の場合は中断しても、文法学習の中で英文に触れ続けますから、書き方を忘れるということはありませんでした。むしろアウトプットする前提で学ぶため良い成長に繋がったと感じます。
④日本語学習
感覚派ではない私でも、何十年も使ってきた日本語表現は感覚で身につけているものが多いです。まさに感覚によるため、いざ説明しようと思っても説明できないほど曖昧な理解が多いのが実感です。
英語の語彙学習と合わせて学ぶことで、その日本語表現も正しく学ぶことができ、英語学習にも効果があります。私は、日本語の感覚に近いモノを英語の中に沢山見つけることが出来て、英語への苦手意識が薄れていきました。
私の印象では、英語の一語を日本語の一語に対応させようとするから無理があるのだと感じます。もちろん対応できる一語が見つかる場合も結構あります。ただ、その日本語を普段使っていないなら、せっかく定義しても会話において使われることなく死蔵される可能性が高まります。それに日本語には多様な意味を持つ「曖昧表現の一語」が多い印象です。一語にこだわるとその表現を使いがちです。もちろん英語にも複数の意味を感じさせる語がありますが、日本語のそれは曖昧な範囲が広い印象です。便利な曖昧表現を避けて英語の一語を説明するように定義できれば正しい理解が進むと感じています。
ですが私は普段、無意識な感覚で曖昧表現を使いこなしているため簡単ではありません。それを自分にしっかり認識させるためにも、この④の学習が大事だと思っています。私はこれを続けたことで、どこに注意すべきか何となくわかってきたように思えます。
以上4点(①〜④)が、振り返ってみて効果があったと感じる私の学習法です。目新しい情報は無かったかもしれませんが、私の経験に沿って書いてみました。皆さんの参考になりましたら幸いです。
※参考までに以下は、現時点の私のレベルを示す成果物で、最近の英語学習状況や、出来事を英語で書いた記事になります。実際のところ自分のレベルが今どこにあるのかわかっていませんが、英語で表現できることが増えて楽しく学べています。
(足りないモノが多すぎて、試験では点が取れないと思っています)