社長の連帯保証は不要に?
会社が金融機関から融資を受けるとき、これまではほぼ確実に社長が連帯保証人とされてきました。
しかし、この慣例が崩されつつあるのをご存知でしょうか?
金融庁は経営者保証に依存しない融資慣行の確立をすごい勢いで加速させています。
理由は、社長が連帯保証人にならなければ会社がお金を借りられないとすると設備投資を控える起業が増えるからです。
つまり、社長が連帯保証人にならなくてよいのならば、会社はどんどんお金を借りて、設備投資をしまくるだろうというわけです。
設備投資は事業の存続を左右するほど重大なものです。それをあまりに促進しすぎるというのもどうかと思いますが。
とにかく、岸田政権の掲げる新資本主義の実現のため、金融庁も政府から強く要請されているのかと思います。
そんなわけで、近いうちに金融機関から融資を受ける予定の社長さんは、必ず金融機関の担当者に対して、保証人にならなくてすむように言ってみてください。
もちろん、保証人不要とするには一定の要件(金融機関ごとに多少違うと思います)をクリアーする必要があるので、保証人になってくれと言われるかもしれません。
でも、金融機関側は保証人が必要な理由、また、どうすれば今後保証人を外してもらえるのかということを必ず説明してくれるはずです。
これまでのように、有無を言わせず保証人にさせられることはなくなったので、仮に保証人にさせられたとしても、今後は経営改善も含めて保証人を外してもらうことを目標のひとつとするのも良いことだと思います。