寝不足の時は睡眠不足に気づけない
能力低下が自己判断できない
睡眠不足の大きな害と言っても過言ではなく
自分の能力がどれぐらい低下していると思うかと尋ねられると、ほぼ全員が低下のレベルを過小評価する。
これはもちろん私も含めて皆そう感じてしまう。
パフォーマンスの基準がリセットされる
もう一つの懸念点は、自分のパフォーマンス基準がリセットされるという現象。
数ヶ月から数年にわたって慢性的に睡眠不足の人は、低下した自分の状態に慣れてしまう。
反応が鈍く、ぼんやりしていて、活力の低い状態が自分の通常だと思ってしまう。
そのため、慢性的な睡眠不足のせいで自分の能力が下がり、少しずつ健康が蝕まれていることに気づかない。
というより気付けない。
この状態になると、睡眠不足と心身の不調を結びつけられる人は滅多にいない。
平均睡眠時間に関する疫学的研究によると、数百万人の人々が寝不足の状態にあり、心身ともに本来の機能を発揮できずにいるそうで
この現象は、60年にわたる様々な研究で証明されている事実です。
そのため、「睡眠時間は4時間か5時間でも大丈夫だ。」という人がいても、その言葉は信じない方が良い。
週末の寝溜めでは能力が回復しない
睡眠不足でパフォーマンスが下がった方は、一晩ぐっすり眠れば能力を回復すると思うかもしれない。
平日の睡眠不足を補うために、週末に寝溜めするというものです。
しかし実は、睡眠不足の後で、寝たいだけ寝る生活を3日続けたとしても、8時間睡眠を続ける生活で発揮できる能力のレベルまでは到達しないようです。
平日でも十分な睡眠時間を確保したいですね。
どれぐらいパフォーマンスが低下するのか?
16時間以上起きていると、脳の機能が下がり始める。
認知力を維持するには1日に7時間より長い睡眠が必要になる。
7時間以下の睡眠が10日間続くと、脳の働きは24時間起きていた時と同じレベルにまで低下する。
まとめ
寝不足の状態が一週間続いた後で、回復のための長時間睡眠を3日続けても脳の働きは通常のレベルまで回復しない。
寝不足の状態にある人は、自分がどれだけ寝不足か分かっていない。能力の低下を自覚できない。