現代社会のライフスタイルは異常
およそ600万年前から人類は、チンパンジーとは別に進化してきたのはご存知の通りです。
そして、250万年ぐらい前に、私たちと大体同じホモ属が出現したとされています。
さらに20万年前に、ようやく私たち自身であるサピエンスが出現しました。
この時間軸の流れで考えられているのは、およそ600万年という人類史の主な生活スタイルでは
とてつもなく長い期間は狩猟採集生活だったとされています。
定住生活でもなく、農耕も牧畜もなく、獲物を狩り、食べられる植物を採って、その日に食べられるだけ食べるという生き方です。
そして電気もなければ冷蔵庫もないので、保存もできず全て食べてしまうのです。
といってもお肉がない日は何日もあったようで
そういう時はほとんど種子や芋類など、掘ったものを食べていたようです。
そうして獲物が捕れなくなったらどこかへ歩いていくという狩猟採集生活を長く行なってきたのが人類です。
農耕や牧畜の歴史が始まったのは最近の話
人類は599万年そうした生活を続けた後
最後の約1万年で、農耕と牧畜が始まったとされています。
農耕(小麦,大麦)は約12,000年前から
家畜(羊,ヤギ,牛,豚) の飼養だと約10,000年 前からだと推定されています。
もっとも米は約10,000年前中国で,トウモロコシは 約9,000年前メキシコで、それぞれ栽培が始まったそうです。
このように人類の歴史から見ると
農耕、牧畜は人類の歴史上600分の1の時間しか経っていないのです。
そして1万年を拡大して見てみましょう。
1万年前に農耕と牧畜が世界のいろいろなところで始まったとの話ですが
それでもまだ、ほとんどの人が狩猟採集を続けていたわけです。
それから
5000年ぐらい前に、古代エジプト文明やメソポタミア文明などが始まります。
現代社会のライフスタイルは100年程たらず
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?