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なぜ睡眠不足になると太りやすいのか?
結論から述べると、睡眠不足が食欲を増し代謝を低下させるため
睡眠時間が少ないほど食欲は増し、食べ過ぎによる摂取した余剰なカロリーを効率よく管理することができなくなる身体のメカニズムがあります。
7時間から8時間の十分な睡眠がないと、食欲増加と代謝の低下という二つの影響で、どんどん体重が増えていく。
食欲をコントロールするホルモンバランスが崩れる
食欲をコントロールする二つのホルモン。
レプチンとグレリンがあります。
レプチンは満腹だという信号を出し、血中のレプチンが増えると満腹を感じて何も食べたくなくなる。
対してグレリンは強い空腹感の引き金となる。血中のグレリンが増えると食欲も増すようになる。
グレリンが増えすぎるか、またはレプチンが減りすぎると食べる量が増えて体重も増える。
睡眠が足りないと、満腹感を知らせるホルモンであるレプチンが減り、食欲を刺激するグレリンの分泌が増えるバランスになります。
睡眠不足になると、満腹感を感じ難く空腹感が増やすということですね。
その結果、睡眠不足の方はどんなに食べても満腹を感じなくなる身体を作ります。
睡眠時間を削った食欲についての研究結果
シカゴ大学の睡眠と食欲の研究をしている実験では、同じ食事量とメニューが全く同じで活動量も一定にした条件では
睡眠時間を8時間半たっぷり眠ってもらったケースと、一晩につき4〜5時間の睡眠時間しか許されないケースを、各5日間ずつ続けてどれだけ食欲が増加したかを測る研究があります。
この研究の被験者は同一人物です。
その実験の結果、4〜5時間睡眠になると、食欲が大幅に増すことが明らかになりました。
ただ睡眠時間を少なくしただけで、同じ人にも関わらず食欲が大きく増加した。しかも実験開始から二日後には、すでに食欲の大幅な増加が見られてもいたそうです。
たった二日間の4〜5時間睡眠が続くだけで、大幅に食欲が増すのなら、二日間どころかこれが常態化している方だとどうなるのか考えたくないですね。
他にも睡眠不足になると、実際に食べる量も増えることが実験からも判明しています。
活力が下がり、身体を動かさなくなる
眠る時間が少なくなるほど身体に活力が無くなり、その結果行動量が減る。
食欲増加と運動不足を促進する睡眠不足は、肥満に向かうノウハウだと言えます。
睡眠不足になると、ジャンクフードが欲しくなる
また睡眠不足になると食べる内容も影響を受けることがわかっています。
睡眠不足の時は、甘いもの(チョコレート、ケーキ、アイス、和菓子、砂糖)炭水化物(パン、パスタ、白米)
塩気が多いスナック菓子(ポテトチップス系)の消費量が増える。
一晩に数時間だけ睡眠時間が少なくなるだけでも、それらの消費が30〜40パーセント増加する。
タンパク質(肉、魚)、乳製品(ヨーグルトやチーズ)、脂肪などはそこまで影響を受けないことも判明していて、10〜15パーセントの増加程度。
睡眠不足の時は、不健康な食事を選んでしまうというわけです。
このメカニズムは脳にあるようで、睡眠が不足すると衝動を司る原始的な脳の部分が活発化し、それが食べ物の選択に影響を与えていることが理由とされています。
脳の前頭前皮質の正しい判断や衝動のコントロールを司る部位が鈍り、逆に衝動を司る原始的な脳の部位が活発化する。
睡眠不足に陥った時の私たちの原始的な脳は、高カロリーでジャンクな食べ物を好む傾向があるということですね。
睡眠はダイエットを制する
これまでを見れば明らかで、睡眠時間を十分にとれば体重もコントロールできるということ。
一晩ぐっすり眠るだけで衝動を司る原始的な脳と、理性を司る新しい脳のバランスが回復し、食欲が正常になる。
十分な睡眠は脳内の衝動コントロールを回復させ、異常な食欲にブレーキをかけることができます。
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