窓を広げる
【ラジオ体操22日目】
こんばんは。
海外ドラマ「メンタリスト」のパトリック・ジェーンに憧れて、人の心理を一生懸命理解しようとしているのに、相手の気持ちが分からずに怒られてばかりいるコマリストです。
さて、今日は「自己の客観視」をテーマに書いていきたいと思います。
最近、自己PRするための資料作りをする機会がありました。自分のことは分かっているつもりでも、相手に伝えるのって本当に難しいなと死ぬほど苦労したんです。
たまたま、客観的にFBしてくれる相手がいたので、言葉を変え、テーマを見直し、試行錯誤を繰り返しながら作りこんでいったのですが・・。
分かっている”自分”が選ぶ言葉が、初見の人にどう伝わるか?
これって本当に難しいなと思っています。
こんなことを踏まえて、10年以上前に学んだ内容を思い出しながら”自分自身を客観的に理解する方法”について、書いていきます。
解放の窓
ジョハリの窓というものを知ってますか?
自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」の一致・不一致を『窓のように見える4つの枠』に分類することで自己理解のズレに気づく、心理学ではよく使われているフレームワーク(手法)です。
ズレを一致させていくことで他人とのコミュニケーションを円滑にできると考えられています。
「開放の窓」
自分も他人も知っている自己
「盲点の窓」
自分は気がついていないが、
他人は知っている自己
「秘密の窓」
自分は知っているが、
他人は気づいていない自己
「未知の窓」
誰からもまだ知られていない自己
かなり有名なフレームワークなので、知っている人も多いと思います。私は10年以上前に学んでいた心理学の一番初めにこのワークを実施して、面白いなぁと感じていました。
#それ以来やってない
使い方はものすごくシンプルです。
たくさんの”自己開示”をすると同時に、他人からたくさんのFBをもらうことで「盲点の窓」や「秘密の窓」に分類された自分と他人の認識のズレを理解し、そのズレている原因を探り、他人の認識を受け入れてあげます。
すると、『他人から、○○と思われているかもしれない』『自分には、そういう一面があるかもしれない』と思えるようになり、「開放の窓」の領域が拡大するというものです。
このワークが面白いのは、「盲目の窓」と「秘密の窓」を広げていくことで、周りも自分も知らなかった『未知の窓』が少しずつ解放されていくので、新しい自分を発見することができるところにあります。
知らなかった自分との出会いってワクワクしませんか?
アウトプットによる自己理解
何でいきなり『ジョハリの窓』を紹介したのかというと、私が作成していた”自己PR”の資料は、このワークを実践的に実施することができたなと感じているからなんです。
自己PR。
人生の中で一回以上は、やったことがあると思います。
生まれてから現在に至るまでの略歴や実績といった歴史を視覚的にわかる形で資料に落とし込み、自分の『できること』『やりたいこと』『求められていること』を相手に伝えられる形にしていく。
結果的に、『現在の自分』を軸としながらも、『過去の自分』と『未来の自分』に向き合うことができます。
つまり、この作業をすることで”自分自身の”振り返りができるということです。さらに、私の場合、私を知っている第三者から具体的に質問や指摘をもらえたことで、「自分が相手に与えている印象」を客観的に知ることができたんです。
#伝えるって難しい
最近、自己紹介や自己PRを作った記憶はありますか?といっても、就活生でもなければ、なかなか作ることも少ないんじゃないかなと思います。
ですが、誰かに話す機会がなかったとしても、定期的に作ることが、めちゃめちゃ役に立つと思うので、ぜひ一度作ってみて下さい。そして、周りの人からFBをもらってみてほしいんです。
私と同じように、「自分が相手に与えている印象」を知ることができ、それを素直に受け取ることができれば、『知らなかった自分』に会えるチャンスがあります。
そして何より、自分がどれだけ分かっている”つもり”だったのかを知る機会になります。
名刺交換や人前で話す場面など、初めて誰かに会う場面というのは、今日以降も何回もあると思います。『現状の自分』にアップデートされた自己PRを持っていたら、ものすごく有利だと思いませんか?
まとめ
今日は、ジョハリの窓というツールを紹介しつつ、”自分が理解できている自分”と”他人から見えている自分”の間には乖離がありますよ。という話について書いてきました。
社会人になると、立ち止まって自分の過去を振り返る時間も少ないですし、未来について考える時間もほとんどありません。
けれど、自分の人生の幅が大きく開ける魔法のようなツールがあるとしたら、使ってみたいと思う人も多いはずです。
”人生は誰と出会うかで決まる”
この言葉は以前、紹介させて頂きましたが、その運命的な出会いをチャンスにすることができるのか、出来ないのかは自分次第だと思います。
『現在の自分』を客観的かつ的確に紹介することができる”自己PR”というツールをぜひ手元に用意して下さい。なければ作って下さい。
きっと、この先の人生が素晴らしいものになっていきます。
じゃ、またね。