愛情たっぷり<494/1000>
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こんばんは。
日々成長していく野菜の様子を見ていたら、野菜が可愛くて仕方がなくなってきたコマリストです。
今日は『ゼロからの成長記録』というテーマで書いていきたいと思います。
昨年末から、半分ノリで始めることになった農業×養殖のハイブリッド施設の運営。
たくさんの仕事を経験してきた私が、全く触れたことがなかったのが1次産業。
今関わっている農場では、野菜を育てていることはもちろんですが、その野菜の栄養分を魚が作り出している。
つまり、農業と水産業のハイブリッド型施設であり、1次産業に1次産業を掛け合わせた2倍の経験が積める場所。
全くの初心者で、ただ毎日ひたすらできそうなことに取り組み、色んな人に助けてもらいながら何とか運営を進めてきた結果、少しだけ慣れてきたかなと感じている今日この頃。
今日は、魚も野菜も特に興味がなかった私の中に生まれた愛着についてのお話です。
あまりハウスの紹介をしてこなかったので、あらためて紹介しておこうかなという感じです。
魚と野菜と私
以前にも紹介したことがありますが、私が運営に関わっている農場では、アクアポニックスという農法を採用しています。
これは、日本ではまだまだ認知が低いけれど、アメリカでは水耕栽培の有機野菜が育つ農法として注目されているものです。
ハウスの中に小さな生態系を作り出し、魚が出した排泄物から栄養を作り、野菜が育つ。
そして、栄養を吸収した野菜によって水が濾過されて魚が過ごしやすい水を維持し続ける。
収穫物は本当の意味での有機野菜と元気な魚たち。
こんな、見るからに環境に良さそうな農場で、魚たちと野菜に囲まれて毎日時間を過ごしているわけです。
もともと、経営に関わる部分でビジネスマンとして仕事をしてきた私にとって、今の環境は”これがホントの畑違い”と言わんばかりの別の世界です。
そんな環境で、農業の『のの字』も知らない状態の私がオロオロしながら毎日向き合う。
周りにいるのは優しい方ばかりで、競合する相手なのに素人の私に積極的に手助けの手を伸ばしてくれる。
それでも、本音を言えば農業にも漁業にもほとんど興味がなかった私。
半分ネタみたいな形とはいえ、運営管理を任された以上はちゃんとやらないとダメだと考え、何とか食らいついてきました。
そして、最近になって気づいたのは、毎日餌をあげているからなのか、魚達のことを可愛いと感じるようになっている私がいます。
さらに言えば、1人で5000粒以上の種を植え、日々の成長を目にしているからなのか、野菜ちゃんたちですら可愛く感じている。
このまま出荷せずに手元においておきたいと、少しだけ真剣に思っていたりします笑
もうね、かわいすぎて成長記録代わりに写真撮っちゃうレベルです。
巣立ちの時
さて、農場で育ってきている魚や野菜たちに愛着みたいなものを感じている私ですが、やはり商品なのでいつかは出荷しないといけない。
その出荷のきっかけとなる『施設のお披露目会』が明日の午後に開催されます。
運営側は私を含めて7名。
参加者は約50名。
明日の目的は施設の完成お披露目ですが、せっかく参加頂くので、試食会の時間を設けています。
ということで、ティラピアが40匹、モロコが20匹調理され、まだまだ小さいレタスが付け合せに使用されます。
水槽の近くに立つだけでエサが欲しいと寄ってくる可愛い魚さん。
手を入れれば手の上に乗ってくるので、素手で捕まえられる可愛い魚さん。
#網を見ると
#全力で逃げるけど
私は前に出てプレゼンしたり、見学者の案内をするので、試食の時間に食べるということは無いかもしれません。
そもそも調理を担当するシェフのお店に納品するために魚たちを運んでいた時、何となく寂しい気持ちになっていた私。
とてもじゃないですが、食べることは出来ないような気がします。
野菜にしても、この感情は同じなので、まだ出荷サイズに到達してない子達を摘んでしまうのかと悲しい気持ちになる。
まさか私が魚や野菜に感情移入するようになるとは思っていませんでしたが、この変化もひとつの成長なのかもしれません。
明日のお披露目会を境に、魚の出荷はもちろん、野菜の出荷についても具体的な話が進んでいくことになります。
巣立ちの時は近い。
ちゃんと受け入れて、出荷の日が来るその日まで、全力で愛情注いで育てていきます。
興味がある人は、施設を見に来て下さい。
じゃ、またね〜!