少ない方が良い!?<385/1000>
【ラジオ体操687日目】
【ニコチンレス生活408日目】
こんにちは。
5年前にノリで出場したビジネスプランコンテストでは、事業内容の評価を得ることよりも、いかに笑いを取るかしか考えていなかったコマリストです。
今日は『1%に刺さる事業を』というテーマで書いていきたいと思います。
新しく思いついたアイデアを人に話したことがあるでしょうか。
この時、尊敬しているような相手であればあるほど、相手からの反応が否定的なものだと、落ち込んでしまったり、やる気を失ってしまうものです。
これで、失敗したと勘違いしてアイデアを形にする前に辞めてしまうという人もいるかもしれません。
#もったいない
#チャンスなのに
とはいえ、10人に話して10人が高評価を下すようなアイデアはなかなか思いつくことはできないものですよね。
今日は、賛同が多いアイデアは改善策としては有効だけどビジネスとして取組むのは辞めた方が良いよね~というお話です。
ビジネスプランコンテストを否定したいわけじゃないんですけどね。
1%の賛同
考えてみて下さい。
①100人中100人が”すごく良い”というビジネスプラン
②100人中50人が”すごく良い”というビジネスプラン
③100人中1人が”すごく良い”というビジネスプラン
最もうまくいく可能性が高いのはどれだと思いますか?
これ、答えは人によって様々だと思います。
正直、①~③のどれが上手くいくのかということについては、全く分からないというのが答えです。
これでは、クイズになっていないですね笑
#ひどい
ところが、失敗する可能性については、①~③で明確に差があります。
最も失敗の可能性が高いのは①です。
100人中100人がすごく良いというモノなのに、世の中に存在していないというのは、存在していない理由が確実にあるからです。
#これは間違いない
100%の賛同を得られるようなビジネスプランを、過去に1人も思いつかなかったはずがないんです。
誰かが思いついて、実行に移して、失敗して、無くなっているから今の時点で存在しないだけ。
#失敗の理由を
#探してからでも遅くない
②と③については、どちらの方が失敗する可能性が高いのかということについては、甲乙つけがたいというのが正直なところですが、軌道に乗った時に爆発的な成長を見せるのは確実に③です。
ごく一部の人にしか良さが伝わらないという状態は、多くの人がその良さが分かるレベルに達していないだ気である可能性が高い。
認知度が低い分、立ち上がりは非常に苦労すると思います。この段階で諦めてしまえば、『失敗』で終わるので、②よりも失敗確率が高いのかもしれません。
#諦めなければ
#失敗ではない
ところが、認知度が一定の規模を超えてくると、競合他社も次々に登場して価格競争が始まっていくことになるわけですが、先行して参入し、認知を広げたということがブランドになるので、老舗としてのポジションを活かして大胆な戦略が打てる。
現代の経済を引っ張っているような企業の多くは、③の『1%の賛同』しか得られないビジネスでスタートし、一気にスケールしたパターンです。
#アップル
#テスラ
#ソフトバンク
そう考えると、ビジネスプランコンテストのように、有識者と呼ばれる人達から高い評価を得たビジネスは、小さく成功する可能性はあっても大きな成功は見込めない可能性が高いです。
有識者の評価
なぜ、専門的な知識を持っている人達から評価が高いと、大きな成功を望むことが難しいのか。
これは、有識者と呼ばれる人達が『学問があって、知識が豊富』であるということに原因があります。
#知識とは
#過去の蓄積
この人達は、ビジネスプランを何で評価するのか?
基本的に、採点をするような立場になる人は、過去の研究や既存のビジネスモデルにおいて知識人とされる人達です。
つまり、こういった人たちは、論文や既存市場におけるビジネスの潮流から、ビジネスプランを評価することになるので、知らないものは正しく評価できません。
”何となく良い”
といった感覚的な評価をしてしまうと知識人としてのパフォーマンスを疑われることになるので、過去の○○と比較してどうなのかということしかできないということです。
#投資家は
#直感で評価することもある
馬車にしか乗ったことがなくて自動車を見たことがない人に、自動車の可能性を語っても理解できないし評価できないんです。
ガラケーしか触ったことがない人にはスマートフォンの価値を正しく評価することはできないんです。
ガソリン車にしか触れたことがない人にはEV自動車の価値は分からないんです。
つまり、既存ビジネスの延長での評価でしかなく、イノベーティブなビジネスに関しては、正しい評価が出来ない。
ビジネスプランコンテストで優勝した人は5年後に食えていないけれど、2位以下の人が成功者になっているというのはよくある話です。
では、ビジネスプランコンテストでの優勝に意味がないのか?というと、そんなこともない。
多くのビジネスプランコンテストでは、賞金を出していたり、メンター制度を導入していたりするので、既存ビジネスの延長とはいえ、高い評価を受けたビジネスは成功しやすい環境でビジネス展開できます。
ところが、すでに市場に存在するものを改善していたり、代替するようなものであることが多いので、市場規模はそこまで大きくはならず、当初望んでいたような成果に至らないということが多い。
#一定の成功は
#得られやすい
その代わりに、その領域においては改善が進むので、別のイノベーションが起きやすい環境にはなります。
そして、そのイノベーションを当事者が起こせたら最高ですが、ほとんどの場合はイノベーションは別の誰かが起こすことになる。
結局、コンテストに優勝できるプランを考えることは、業界にとっては良いことですが、大きな成功を収めるような人は、まずやらないということです。
あなたの考えているアイデアは周りの人の賛同を得られるようなものでしょうか?それとも、限られた人にしか賛同してもらえないものでしょうか。
目指す成功の規模をイメージしながら、周りの人に意見を聞いてみて下さい。
じゃ、またね~!