丁寧にひとつずつ②<20/1000>
【ラジオ体操325日目】
『ニコチンレス生活46日目』
こんにちは。
毎日noteの執筆を始める際には、今日こそは1,000文字以内に収めようと意気込んでいるけれど、1,500文字ですら収まったことが一度もないコマリストです。
今日は『KAIZENを行う際に気を付けた方が良いこと』というテーマで書いていきたいと思います。
昨日書いたKAIZENに関する内容の続編になるので、昨日の記事を読んでない方はそちらから先に見て頂くことをおススメします。
問題が発生した時、この問題の解決策や再発防止策を考えなければいけないといった場面は、どんな仕事においても少なからずあると思います。
そういった時に、頭ではわかっているはずなのに、やってしまいがちな失敗というものがあります。
今日は、改善案を検討する際に、これを抑えておかないと効果の出ない改善になってしまうリスクがあるよねというお話です。
改善に限らず、情報の整理をする際にも有効な考え方なので、参考にしてみて下さい。
議論の中で起きがちな失敗
早速ですが、情報を整理して問題の本質を見極めることが得意だと思っているコマリストが、普段意識していることについて、紹介していきます。
それは、
①全体像を視覚的に把握できるようにすること
②2つ以上の問題を同時に扱わないこと
この2つは、2名以上で改善策を検討する際に大きな力を発揮してくれます。
まず、一つ目の『視覚的に把握』について、
ありがちなのが、問題が発生した場所に居合わせた当事者と、第三者が一堂に会して、”口頭で”問題の詳細や解決策の議論を始めてしまう状態。
これは、本当によく見かけるものなんですが、これをやってしまうと単純な問題が複雑怪奇な問題に進化するリスクを孕んでいるので本当に注意が必要です。
というのも、口頭でやり取りをしている時、多くの人が『問題発生時の状況を想像しながら』話をしています。
落語家の師匠や、表現の世界のプロでもない限り、状況説明を口頭で正確に伝えるというのは至難の業です。というか不可能です。
ということで、当事者だけならまだしも、後から加わった第三者に不確定要素を含んだ状況説明が、伝えられる。
すると、そこに居合わせているメンバーの想像している状況が事実ともズレているし、メンバー間でもズレている状態が発生します。
さて、こんな状態で的確な問題把握と解決策の提示などできるでしょうか?
少なくとも私には難しい。
ということで、手書きなど簡単なポンチ絵で良いので、視覚的に説明できるものを描きながら、時系列に沿って事実の確認を行う。
そして、居合わせているメンバー全員が同じものを見ながら全体像を把握する。
この状態をつくることが、改善案を検討し始めるための準備段階です。
ひとつずつ丁寧に扱う
次に2つ目の”2つ以上の問題を同時に扱わない”というものについて、説明していきます。
何か問題が発生した時、一つ目で説明した『全体像』を視覚化してみると、全体像の中に複数の問題点が点在しているということがよくあります。
例を挙げた方が分かりやすいので、一つ例を出します。
今日はカレーライスを作ります。
カレーライスを作る手順は、
①材料の購入(人参、玉ねぎ、豚肉、ジャガイモ、ルー、ニンニクなど)
②必要分だけ材料をとりわける
③材料の加工(野菜の皮むき、切断、肉の解凍など)
④火が通りにくいものから炒める
⑤最後にルーを投入して、蓋を閉めて弱火で煮込む
⑥火を止めて、一度冷ますことで味を浸透させる
⑦冷蔵庫で一晩寝かせる
ざっくりですがこんな感じだと思います。
#コマリストが作る手順です
この手順通りにカレーを作った結果、こんな問題が発生しました。
1.想定していた時間よりも1時間も余分に時間がかかった
2.完成したカレーの味が何だか不味い
3.材料として投入するはずの野菜とは別の野菜(サツマイモ)が混入していた。
さて、これら問題点を解消し、美味しいカレーを作るための改善案を考えてみましょう!
こうなった時、思わずやってしまいそうになるのが、『美味しいカレーを作るための改善案の検討』を始めてしまうというもの。
複数の問題が混在しているのに、一つのテーマで改善案を検討してしまうというやつですね。
これ、考えてみると分かりますが、こんなテーマで改善を行っても、1つの方法では、実際に発生している3つの問題をすべて解消することができないんです。
ちなみに、
・完成したレトルトカレーを購入する
・ココイチに出かける
なんていう改善方法は勘弁して下さい(笑)
全ての問題を十分に吟味し、改善を行うためには発生している問題を1つずつピックアップして、他の問題点への影響は無視した状態で改善案を考える。
これを行うことで、
1つの問題に1つ以上の改善案が出されている状態をつくる。
こうすることで、問題点がすべてクリアになり、全体の問題もクリアになるという状況を作ることができると思います。
なかなか改善案が出ない複雑な問題に直面した時には、『問題を一つずつ切り分けて考える』ということを試してみて下さい。
思わぬ効果が得られると思います。
じゃ、またね!