詩・羽を持てば
棘を生やし だらんと垂れた舌
ぺちゃくちゃと汚く罵り
ぴーちくぱーちくと闇に鳴く
とても喧しいいきものだ
優しい羽があれば
1日の始まりを喜べたのか
透明の糸を操り 毒を隠し持ち
卑屈な目を大きく開く
手繰り寄せる
もう少しだ
手繰り寄せる
ほらすぐそこに
1枚 2枚 3枚 4枚
にやり、愉しんでいる
音も無く、笑っている
あぁ、息を食べられた
浮かんでいる
落ちていく
そろり、そろり、ことん
纒わり付いた感情に
動かない暗闇に
棒っきれとキャンバス
絵の具はそこに
好きなだけ
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