大塔宮は荘園の代官・玉木庄司と云う人物から命を狙われます。
逃走中の一行と会った木こりが、玉木庄司に道案内をしてもらってはどうか、と提案します。
大塔宮は木こりの意見がもっともと思い、家来の片岡八郎と矢田彦七を玉木のもとへ派遣します。
二人は玉木のもとに向かい、事情を話します。しかし、様子がおかしいと判断した二人は急いで大塔宮のもとへ逃げます。
案の定、賞金首を目当てに玉木の手勢が武装して二人を襲撃してきました。
玉木の手勢が射った矢が片岡に当たり、負傷します。
片岡は矢田に、自分はもう助からないから、宮に敵襲を報告するように、訴えます。
矢田は自分も討ち死にしようと思いましたが、事態を知らない宮に伝えないのは不忠だと思い、泣く泣く現場から逃げます。
事情を聞いた宮は、応戦しようとします。
玉木勢は700人、宮のお供は32人ばかりでした。