引退した盲導犬
世の中には、人間のために働く動物たちがたくさんいます。中でも盲導犬が一番広く知られていると思います。
盲導犬というと、子犬を育てるパピーウォーカーの方が知られているとは思いますが、私は現役を終えて引退した盲導犬が余生を幸せに過ごせるようにする引き取りに、いつか参加したいと思っています。
目の不自由な方の安全を守るために、人間でいう働き盛りの数年間を盲導犬として働いた彼らは、ピークを過ぎる前に新しい盲導犬と変わらなければなりません。
けれど彼らの一生は、そこで終わりではありません。おそらく人間のために働いた時間と変わらない時間を引退犬として過ごす子も少なくないはずです。
なぜ私が引き取りをしたいかというと、人間のために一生懸命に頑張った彼らを働く犬でなく、家族の一員として最後を迎えさせてあげたいからです。
元々、動物が好きで、以前は動物を育てる仕事をしていたこともありますし、15年生きた私の愛犬は、私の部屋で生まれ、私の部屋で家族に看取られながら旅立ちました。
病気になり入院せずに自宅での介護を選び、私が1日に3回点滴をし、二日に一回肺にたまった水を抜きに行くという闘病を3ヶ月続けました。
その経験から、老犬として余生を過ごす盲導犬を家族の中で旅立たせてあげたいと思うようになりました。
ただ、引き取りボランティアには厳しい条件があり、仕事の状況、居住環境など、今の私ではクリア出来ない条件があります。
それでも諦めることなく、いつか引き取りボランティアが出来るよう環境を整えるために努力を続けることが大切だと考えます。
奇しくも、今日11月1日は( ワン・ワン・ワン )で犬の日だそうです。
幸せな引退犬を少しでも増やせるように頑張りたいと、改めて思いました。