WEB版初任者指導通信【見通しをもたせる重要性】
みなさん、おはようございます。小学校教員をしている丸岡です。日本各地の銅像を見て回ったり道徳の授業の研究をしたりしています。
最近は、2冊同時にこれまでの自分が実践してきたことを「授業技術」「学級経営」と2つのカテゴリーでまとめさせていただきました。※絶賛発売中!!
これまで学ばせていただいた先人たちの実践と心理学やコーチングを交えた独自の実践をわかりやすくまとめさせていただきました。
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などの感想をいただいています!
学級経営・授業技術の基礎基本を学びたい方はぜひお読みください。
さて。
本日は「見通しをもたせる重要性」というテーマでお話させていただきます。
前から、初日をどのようにして設計するかについて、少し細かく書いています。
本号でも、その続きを追ってみたいと思います。
○ 子どもたちへ今日することを簡単に話す
多くの教室で「朝の会で1日の時間割を伝える」ということをしていることでしょう。
黒板に1日の流れを書き出している教室も多く見かけます。
多くの教室で実践されているということは、それだけ効果を感じられている実践ということです。
では、1日の予定を把握させることは、どのような効果をもたらすのでしょうか?
少し検証してみたいと思います。
1 日の見通しを持たせることは、子どもたちにどんな効果をもたらすのでしょう?
実は、見通しをもたせるということは
自主性を持たせる
ことにつながるのです。
どういうことなのでしょう?
人は、見通しをもつから自分から動くことができます。
職員室でも、経験年数を重ねた教師や大きな役割を担う教師ほど、自分から気付き、自分から動いていることだと思います。
※はじめて役割を担った教師は「何をすればいいのか」を自分から知っている教師に聞き、「自分が分からない」という空白を埋めようとすることと思います。
これは、子どもたちも同じです。
今日の予定が分かるから、自分の動きを決めることができます。自分から動こうと思えるのです。
今日することを知っているから、がんばろうと思うことや乗り越えようと思うことを決めることができます。
では、見通しをもっていなければ?
見通しをもっていなければ、そうしたことはもちろんできません。
「見通しをもつ」ということは、こうした効果があるのです。
もちろん、特別支援教育の観点からも「見通しをもつ」ことは重要なことです。
不安傾向の強い子どもは、予定が見えないのは「濃霧の中で車を運転しているのと同じ状態」といえます。
前が見えなければ、スピードは出せないし、どこで曲がれないいのかわからりません。不安が強くなるのは当然です。
また、突然の予定変更は、大阪から東京を目指して走っているのに、急に広島へ行ってほしいといわれるようなものです。
もちろん、そうしたことは日常生活の中では起こることですが、そうしたストレスがかかるということを指導する側は知っておきたいものです。
知っているだけで、配慮することができます。
というわけで、教室に入ったら、まず、子どもたちにその後の予定を簡単に伝えるようにしましょう。
いかがだったでしょうか?
本日もお読みいただきありがとうございました♪
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