パウパトロールのパウパック風ポケットティッシュケースを作ってみたら
先日、3歳の娘が大好きなパウパトロールのポップアップストアに遭遇し、チェイスのぬいぐるみ(3,960えん…)を購入したKです。
今回は、チェイスのぬいぐるみを購入しその後すぐミシンでパウパックを作ることになった日の出来事について。覚え書き程度のおおまかな作り方も記載してみました。
◎パウパトロールとは?
はじめに、パウパトロールをよく知らない方はパウパトロール?チェイスって?パウパックって何?となっていると思われるので簡単に説明すると、パウパトロール(通称パウパト)は、アドベンチャー・ベイという街で起きたトラブルを10歳の少年ケントとパウパトロールのこいぬたちみんなで解決するというアニメで、チェイスはパウパトロールのメインキャラクターのこいぬだ。パウパックは、パウパトロールのみんなが背中に背負っている、トラブルを解決するために使う便利機能付きのリュックのこと。
わたしも夫も、娘の影響でパウパトロールが好きになり家族で楽しく観ている。夏には3人で映画も観に行ったほど。(わたしはエベレストが大好き!)
◎パウパックがない…?
帰宅後、早速チェイスのぬいぐるみで遊ぶ娘と夫。わたしはその様子を眺めながらのんびりしていた。
しばらくして、チェイスのパウパックがないねえ、という娘の一言に、ほんとだ、青い布があったら作れるんだけど…それか青い画用紙で作ってみようか、と答える夫。ねえねえママ、青い布ある?青い布がいい〜、と娘。
すべては娘と夫のこのやりとりから始まった。
◎パウパックを作る…?
娘の、ママ青い布ある?という言葉に、わたしはこれまで集めた生地の記憶を思い出しながら、青い布は持ってないな〜と答えた。
わたしの物作り歴は実務も入れると10年ほど…生地や資材なども集めていたが、青い生地は持っていなかった。
すると夫が、数年前にキャンプの為に購入したがあまり出番のなかった、青い布でできたミニクッションを持ってきてくれた。ミニクッションをチェイスに紐でくくり付け固定する夫。
しかしチェイスよりミニクッションのほうが大き過ぎて、娘はこれでは納得がいかないようだ。(大荷物で登山に行くチェイスみたいになってそれはそれで可愛かったので、写真を撮っておけばよかった)
一方、わたしの頭の中では…。
あのミニクッションの色、チェイスと同じだな…ミニクッションをほどいて中の綿を取って、ミニクッションの生地でパウパック作れそうだな…。
わたしは、ちょっとそのクッション見せて、と言いながら、このクッションほどいていい?と夫に聞き、娘が見守る中パウパック作りがスタートした。
このとき、夕方16時。
後々のことを考えても、17時半までには終わらせたい、終わるといいな、という軽い気持ちでわたしは自分の部屋に必要な道具を取りに行き、リビングに戻った。
◎パウパックのおおまかな作り方
①デザイン確認
まずパウパックらしく作り上げる為、パウパックの見た目をパウパトロールの本やぬりえなどで改めて確認する。
娘に、リビングのパウパトコーナーにある本を全部持ってきてくれるかな?とお願いし、こちらはその間に手元のiphoneで画像検索。グッズや本をこちらに持ってきて、ママ、わたしもチェイス探すの手伝うね、と心強い娘。
チェイスのパウパックの厚み、体に対するサイズ感を確認。(実際のパウパックにはこまごました装置が付いているが、今回はそこまでの再現は考えていない)
②型紙作成
チェイスのぬいぐるみの背中に合わせたサイズになるように、そのへんにあった紙をだいたいの大きさの四角にちぎる。
③青い布の用意(ミニクッションをほどく)
今回はミニクッションの生地を使いたいので、ミニクッションの綿の入り口の縫い目を目打ちでほどく。
ここからは目打ちなど先の尖ったものや生地をカットする道具が出てくるので、その都度、危ないから離れて見ててね、と娘に注意しながら進める。
綿の入り口の縫い目がほどけたら綿を全て取り出す。
娘はふわふわの綿に興味津々だったので、娘と一緒に綿を取って袋に詰める。ふわふわ〜わたあめみた〜いと鼻歌を歌いながら楽しそうに綿を取っていく娘。一緒に作業している感じがうれしい。
綿を取りのぞいたら、残り全ての縫い目をほどき、青い布を出現させる。
④寸法確認
②の紙の寸法をはかってだいたいタテヨコ厚み何センチ、を忘れてしまわないよう紙に記入しておく。
ここで、このサイズ…ポケットティッシュ入りそう…と思い、こども用ポケットティッシュを紙に合わせてみるとやはりぴったり。当初パウパックにはミニクッションの綿を詰めこむつもりだったが予定を変更し、パウパックからティッシュを取り出せるようポケットティッシュ入れにしてみることに。ポケットティッシュ何個くらい入れようかな〜と、パウパックの厚みもこの時に調整する。
⑤裁断
②の紙の周囲にぬいしろ1センチプラスした寸法を出す。カッターマットのマス目に沿って寸法通りにカットできるよう生地を合わせる。マス目を頼りにロータリーカッターでカットする。(ポケットティッシュを取り出すパーツも忘れずに…)
側面と底面になるパーツの寸法もおのずと出てくるので、それぞれ必要枚数カットする。
使うパーツが小さく、全て長方形なのでこの方法でいけた。
⑥肩紐!
チェイスのぬいぐるみに、②の紙と、そのへんにあった紐をそわせ、リュック(パウパック)の肩紐の長さをとる。肩紐の横幅を決めて、周囲にぬいしろ1センチつけた寸法で布を必要枚数カットする。
全ての必要なパーツをカットした後はもう縫製作業なので、縫ってくるね〜と娘と夫に伝え、自分の部屋でわたし1人ミシンに向かう。
⑦縫製
カットしたパーツの合わせる場所を間違えないよう中表に合わせ、ミシンで一辺一辺丁寧に縫う。(今回、細かい縫製工程は省略する)
縫いながら途中でミスに気が付くことも…。肩紐のパーツでいろいろ間違えてしまい、肩紐パーツが使えなくなったので肩紐を黒色のリボンに変更。(本当は倍の幅で作る予定だったのだが…何も考えず勢いで縫ってしまい、細すぎて表にひっくり返せず、、)
また今回、裏側の布端のピロピロのほつれ止め処理はせず。あまりにもほつれてきたら考えよう。
⑧〜完成〜
縫えたら表にひっくり返し、形を整えて完成。
構想から完成まで、ぬいぐるみ用の小物だったこともありなんとか1時間ちょっとでできた。
これも、わたしがミシン作業に集中している間、夫は娘をみながら夜ごはんの準備をし、娘はチェイスのぬいぐるみと一緒にパウパトロールの録画をみてくれていたおかげだ。
娘が大きくなり、家族各々が違うことに集中できるようになったことはなかなかうれしく、そしてありがたいものだが、こうしてすこしずつ手が離れていくのかな?と、少しさみしさもある。(後日このさみしさを身をもって味わう出来事があったのだが、その話はまた今度、、)
幼稚園の入園グッズを作って以来ひさしぶりにミシンに触れて、その時もとても楽しかったのだが、今回のように「こうしてみたらどうなる?」と自由に作りたいものを作ったのは何年ぶりだろうか。簡単な作りのものではあるが、今回も楽しかった。わたし自身の何か作りたい心も満たされ、娘の、パウパックがあるといいなという希望も同時に叶ったこともうれしい。
◎娘に作ったパウパックを渡す
すご〜い!と、娘がチェイスにわたしの作ったパウパックを背負わせる。このチェイスに合わせて作ったのでぴったりだ。こども用サイズのポケットティッシュも3つ入る。
これでチェイスと一緒にいれば、いつでもどこでも、すぐに鼻水や鼻血に対応できる。まさにトラブル解決できるチェイスのパウパックになった。
夫も、すごい!肩紐がかっこいい!よかったね〜!と言ってくれた。娘も満足そうだ。もちろんわたしも満足だ。
娘は早速、パウパックのティッシュを使って、チェイスの鼻を拭いてあげていた。自分の鼻よりもまずチェイスの鼻を先に拭く娘の行動が可愛らしく愛おしい。
きっと今だけ見せてくれるこの光景を、わたしはずっと忘れないだろう。
おわり