■「根回し」は、日本人だけの常識?Part1
「根回し」は、日本独特の文化だとよく耳にします。
イメージとしては「裏取引」「ダーク」「ネガティブ」な感じですよね。
でも、本当に悪いイメージだけなのでしょうか?
■仕事を円滑に回すために必要な「根回し」
・キーマンに根回しを!
2019年4月から順次施行されている「働き方改革関連法」により、長時間
労働の是正など、労働環境の良化および生産性の向上が求められていま
す。
私たち自身、効率が良く、生産性が上がるような仕事のやり方に改善して
いかなければなりません。
しかし、現実は「無駄に長い会議やミーティング」がいまだに続けられて
いる会社が多いのも事実です。
この「無駄に長い」を解消するための対策の一つとして、日本人独特の文
化と言われている「根回し」という取組みが生かせないか、考えてみたい
と思います。
「無駄に長い会議」を「効率よく何かを決められる会議」に変えるにはど
うしたら良いのでしょうか?
会議の参加者は、大きく分けて「毎回発言する人」「指名されたときだけ
発言する人(積極的に発言はしない)」「ほとんど発言しない人」の3種類に
分けられると思います。
この「毎回発言する人」及び「指名されたときだけ発言する人」の中で特
に影響力を持っている人、その人が意見を言ったら、その方向に流れが変
わるような人、こういう人を【キーマン】として事前に「根回し」を行
い、効率良く、成果の上がる会議にすることはできないのでしょうか?
会議を行うときは、ほとんどの場合、主催者側として進めたい方向(結論)
を持って開催しています。
※例えば、「●●というイベントの賛同を参加者の多数から得て実現に向
けて動き出したい」など
この「根回し」の目的は、主催者として進めたい方向(結論)に導くため
【キーマン】をいかにうまく取り込むか?ということになります。
こんな話をすると「根回し」は、「悪いこと」と捉える方も多いとは思い
ますが、主催者の進めたい方向(結論)が全体最適を目指すものならば、言
い方は悪いのですが、この「根回し」は【必要悪】なのかもしれません。
限られた時間の中で、成果を出していくためには、必要なものではないで
しょうか?
■効果的に「根回し」をするには
・ターゲットを絞る・・・キーマンは誰か?
【キーマン】は、影響力が大きく、ほとんどの方が、しっかりした自分の
考えを持っています。
会議主催者の進めたい方向(結論)に会議を進めたい思いはあるにしても、
まずは、【キーマン】の考えを確認しなければなりません。
事前対策「根回し」をせずに、会議を開催した場合、いきなり【キーマ
ン】が「その意見には反対!」と発言した場合、一瞬にして会議主催者の
進めたい方向(結論)が遠いものになってしまう可能性があるのです。
会議の1週間前に「ご意見お伺い」という形で会議前に【キーマン】に
「相談」してみましょう。
※「根回し」に時間が掛かりそうなら、相談する時期はその時々に
判断して行いましょう。
「今度の会議で●●について検討したいのですが、▲▲さん(キーマン)のご
意見をお聞かせ願えませんか」
「事前にご相談させていただいているのは▲▲さんだけなので、このこと
は内密でお願いします」
※これらは、【キーマン】の自尊心をくすぐるやり方です。
➡何かを決める前に「相談された人」は、基本的に「悪い気はしない」
はずです。
【キーマン】に対し「気配り、目配り、心配り」を配慮した対応をし
ていると、こちらに好意を抱いて応援してくれる可能性さえあるので
す。
今回は、この辺にさせていただきます。
次回は、【キーマン】に対する具体的アプローチの仕方について書かせていただきます。
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