
5月に読んだ本たち(略してポエム)
「略してポエム」が何のことか一発で分かる方と親しくなりたい。
そんな今日この頃。
何のことか分からない方は、知らなくても全く困る事は皆無なので
スルーしてください(是非)
そんな5月の読書キロクを早々と垂れ流します。。。。感想は、あったりなかったり。
※ここの文章は主にAmazonさんからの引用紹介文です。
甘いお菓子は食べません(田中兆子)
欲望に蓋をして生きていくつもりだった。けれど――。第10回R-18文学賞大賞受賞作。アルコール依存から脱することのみを目的に生きる女。「きみとはもうセックスしたくない」と夫から宣言された女。母になるか否かを考え続ける女。もっと愛したい、もっともっと愛されたい、なのに――40代を漂う彼女たちが見つけた、すべて剥がれ落ちた果ての欲望の正体とは。女の危うさと哀しみを迫力の筆致であぶり出した、連作短編集。
数年ぶりの再読。
これは確か普通に本屋さんで装丁と題名が気になりすぎて買った本。
私は本当に本には「見た目」につられる。
だけど、だいたいそれで「失敗した」はない。そう思いたいからなのか、どうなのかは分からないけれど。
短編なんだけど、どの話も微妙につながっている系が結構好き。
その人、本人目線と考えが他の人のフィルターを通すとまた違って見えたり。実際はそれが当たり前なんだけど。
面白かったし、なんだか疲れた(褒めてます)
喉の奥なら傷ついてもばれない(宮本あや子)
ぜひとも不用意に読み始めてほしい、そうして茫然と立ちすくんでほしい──村山由佳(解説より)
五歳の娘を叩き、裸にして家の外に出す。かつて私が母親にそうされていたように。そんな日々の中、十七年前に駆け落ちした相手と再会した明日香は……(「天国の鬼」)。二十歳で八十歳の老人と金のために結婚した麻貴は、彼の息子とも孫とも寝ている。しかし旅先で出逢った清らな女学生に目を奪われ……(「金色」)。母の愛とは、正しさとは何なのか。欠落を抱えた人妻たちを描く六つの物語。
実はこれも再読。
日々積読増量中の中、あえての再読。なんで?
これも前の本に引き続き装丁と題名が気になりすぎて、、、のパターン(このパターンがもしかしてほとんどでは??)
表紙もだけど、随所の挿絵の不穏な可愛さがヒグチユウコワールド満載で、ドキドキソワソワする一冊。
はんぶんのユウジと(壇蜜)
絶妙な毒とユーモアで贈る、待望の連作短編小説
新婚早々見合い結婚した夫を亡くし、悲劇の未亡人というレッテルを貼られたイオリ。悲しむこともできず、夫の遺骨と暮らし始めるが。
はんぶんって何?
っていう好奇心から。これもその章ごとに登場人物がかぶるけどそれぞれ主人公になる(その人視点)ストーリー展開。
関係ないけどあるけど(どっち)何かの記事で壇蜜先生が自分がもしお亡くなりになったら、棺桶に入れてほしい物を「魚肉ソーセージのさば味」(うろ覚えなので違ったらゴメン)と言っていて、「そんなに美味いの?」と食べてみたら、言われたせいか美味い気がして、一時期はまっていた(変な所だけマネすな)
うーーーん。美味しかった気がするけど、、、、棺桶に入れるほどでは、、、、。
ていうか魚肉ソーセージに思ったより種類があった事が意外な発見だった(これ何の話?)
そんな壇蜜先生のインタビュー記事はこちら⇩
あられもない祈り(島本理生)
幼い頃からずっと自分を大事にできなかった“私”。理不尽な義父と気まぐれな母、愛情と暴力が紙一重の恋人に、いつしか私は、追いつめられていく。そんな日々のなか、私は、二十も年上の“あなた”と久々に再会する。そして婚約者がいるはずの“あなた”に、再び愛を告げられて―“あなた”と“私”…名前する必要としない二人の、密室のような恋。至上の恋愛小説。
やっぱり気になる島本作品。
ちょこちょこと集めてみている。
完璧な母親(まさきとしか)
流産を重ね授かった最愛の息子が池で溺死。絶望の淵で母親の知可子は、息子を産み直すことを思いつく。同じ誕生日に産んだ妹に兄の名を付け、毎年ケーキに兄の歳の数の蝋燭を立て祝う妻の狂気に夫は怯えるが、知可子は歪な“完璧な母親”を目指し続ける。そんな中「あなたの子供は幸せでしょうか」と書かれた手紙が―。母の愛こそ最大のミステリ。
もう題名からして不穏な雰囲気漂う作品。
これを読了した日が偶然?にも母の日だったので、なんだか知らないどうでもいい私しか知らない偶然に若干ゾッとした。
シルエット(島本理生)
そっと抱きしめたい。17歳のデビュー作
女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠(かん)くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。今の恋人、大学生のせっちゃん…人を強く求めることのよろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く群像新人賞優秀作の表題作と15歳のデビュー作他1篇を収録する、せつなくていとおしい、等身大の恋愛小説。
引き続きの島本先生。
「17歳」でこれを書ける?
まず誰しも思う感想が真っ先に浮かぶ。作家は生まれながらに作家なのだろうか?これは予備知識なく読むべきで、「デビュー作」とか「高校生が書いた」とか余計な感情抜きにして読むべき。もう無理だけど。
ハマると、その作家の作品が読みたくなる癖があるので、島本作品が続きそうな予感。
それにしても17歳って、、、、
わたしなんかは、高校に入りやっと「ともだち」といわれる関係をもてる同級生ができ、楽しくてなんだかこそばゆくて、ずいぶん、まったく「恋愛」と呼ばれる世界とは無縁だったなあ。
あと、友だちと「セクシーコマンドー部」を作ろうとしてたなあ(色恋と無縁過ぎる)あの漫画好きすぎて模写しまくって、自分でもびっくりする位完成度高いオリジナルカレンダー作っちゃてたしなあ。
ちなみに冒頭の「略してポエム」はここからキテマス。。。。
これ、なんの話?

ハーシュ(前川裕)
東京荻窪の閑静な住宅街で、新婚夫婦が惨殺された。凶器は手斧。意味不明の遺留品が残され、血まみれの若妻は、結婚式場のパンフレットを口中に押し込まれていた。かつて吉祥寺で起きた類似事件と関係があるのか。謎めいた密告、捜査幹部と被害者の秘められた関係。捜査は泥沼化し、またも新婚夫婦が手斧で殺される……。苛酷な真相と重い衝撃が胸を抉る傑作ミステリー。『酷ハーシュ』改題。
続かないのかい!!という突っ込みは私がすでにしているのでご了承ください(誰に向けての謝罪?)
・・・・急な方向転換。急なミステリー。。。
いや、本来の私の読書のタイプに戻っただけか。
そうか。
全然違うのだけれど、ちょっとした「共通点」がある「22年目の告白」を思い出した。「ちょっとした」は全然ちょっとはしてないのだけれど(暗)
ちょっと、、、、急に五臓六腑に染み渡ってしまったなあ(ええと、悪い意味で)
本性(伊岡 瞬)
0歳独身の尚之は、お見合いパーティで《サトウミサキ》と出会う。彼女の虜となり逢瀬を重ねる尚之だが、結婚の話が進むにつれてミサキは不審な行動を見せ始める。一方、若手刑事の宮下は、一匹狼のベテラン・安井の相棒として、焼死事件を追っていた。単純な火災事故のはずが、安井だけは裏に潜む事件を確信しており――。関わる者を必ず破滅させる女、その正体とは? 全ての謎が繋がるとき、あなたを再び衝撃が襲う!
・・・・また!
いや、何が??
やっぱり、どうしても戻るなあ、、、、闇に。
これも、、、、重かったなあイロイロ。内臓が痛いよう・・・・
こんな言い方はあれだけど終わり方は結構好きだった。
二文字シリーズ(絶対そんなシリーズ名ではない)で「代償」と言う作品もあるらしい。気になる。
ぬるい毒(本谷有希子)
あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで――。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。
この月の締めくくりにふさわしい?後味の作品。
ぬるい毒って題名に惹かれて手にしたけど、これから梅雨を迎えるのに既にベタベタ、ジトジトまとわりついてくる「毒」が後を引いている。
初めて本谷有希子作品読んだけど、こういう作風なのか、この作品が特異なのか、分からないから、これから新たに別作品も読んでみたい。
既にうっすらハマりそうな気配(いい加減、島本さんに戻らないのかい?)
・・・・・・・・・
来月は(こそは)さわやかな冒険もの読みたい。
希望と再生の物語を読みたい。
読みたい・・・・・?
たぶん、性格的に無理だけど(そもそも持ってない)

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